●韓国のクァク・ジェヨン監督、中国映画界に不満を持ち降板(2012/05/08)

ヒット映画『猟奇的な彼女』『僕の彼女はサイボーグ』などで知られる、韓国の映画監督・郭在容(クァク・ジェヨン)が、中国で撮影中だった映画『楊貴妃』を途中降板。その理由を中国メディアに語った。

  日中韓合作の映画『楊貴妃』は、2011年秋の釜山映画祭にて制作発表が行われ、制作費2000万米ドル(約15億円)以上が投じられるなど、話題性に富んだ大作。王力宏(ワン・リーホン)と範氷氷(ファン・ビンビン)が主演という事でも、注目を浴びている作品だ。

  だが撮影が進む中、12年3月に突然クァク監督が降板を表明。真相が語られていなかった中、クァク監督がついに重たい口を開いた。

  「主演女優ビンビンとの不仲が伝えられましたが、喧嘩はしていません」とクァク監督はうわさを否定。問題は脚本が変えられたことと説明し、「ビンビンの出演シーンが大幅に増え、すごく偏りがあった。日本チームもその変更を見て、日本人キャストの出演シーンをすべて訂正してほしいと要求。その影響で撮影が中止になったり再開されたり、という状況が続いた。ビンビンは僕へ、出番を増やすようにという直接の要求はしていませんが、投資側やスタッフを通して根回しをした。僕は個人的な批判をしたいのではなく、俳優の言いなりになって脚本を度々変えようとする投資側や制作側に不満があった」と思いを述べた。

  続けて韓国映画界の現状として、「韓国にも大物俳優はいます。でもその9割が、脚本を気に入って出演を決めてくれる。撮影中には個人の意見を述べますが、監督とコミュニケーションを取るためでもあり、話し合ってから演じ方を最終決定します。俳優自ら脚本家のように話を修正することはありません。俳優中心の作品になってしまうと、出演料が跳ね上がり首を絞めることになる。韓国では出演料が300万元(約3900万円)以上の俳優はマスコミに攻められ、しばらく仕事ができません。今準備中の『叫醒愛情』という映画はなるべく大物俳優を起用せず、面倒な問題を避けるように進めます」と語り、ビンビンや中国映画を指摘するような内容を述べた。

  クァク監督の発言を受けて、『楊貴妃』の制作会社は「以前出した降板についての声明文にて、クァク監督が約束していた撮影方法に従わなかったと伝えました。加えて配給側の要求やアドバイスに聞く耳を持たなかった、という事実もあります。ファン・ビンビンは女優としてのルールをきちんと守り、クァク監督を尊重していて問題はなかった。ビンビンの事務所が投資しているという報道もありましたが、それは全くのデマです」とコメントしており、クァク監督の言い分を真っ向から否定する説明となっている。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
(C)サーチナ

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