トリック劇場版
キャスト
山田奈緒子/ 仲間由紀恵
自称売れっ子奇術師。
黒門島出身(シャーマンの家系、黒津本家側)で長野在住の書道家の母・里見と天才マジシャンの父・剛三を親に持つ。黒門島関係者からは、母親譲りの強いシャーマンの力を受け継いでいるとされている。
父のようなマジシャンに憧れて、マジックの道に入り上京した。友達は飼っているカメとハムスターのみ。
決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」(他にも「まるっとお見通しだ!」や「エブリシング全部お見通しだ!」などのアレンジバージョンもある)。時折このセリフは他の単語も付加され長くなる。
インチキ超能力者を見ると見破りたい性分で、重度の負けず嫌い。マジックの原理を使って数々のトリックを見破る。超常現象の類は全く信じず、「全て奇術で説明できる」という信念を持っている。しかし、母のインチキ商売や論理的な問題、または黒門島絡みの事件の時には全く歯が立たない。これらの問題に関しては大抵、上田があっさり解決する。また一方で、幽霊・宇宙人の類は信じている。
上田次郎/ 阿部寛
日本科学技術大学の教授。専門は物理学。
特技は通信教育で学んだ空手(自称・免許皆伝レベル)。フランス語、四桁の四則演算の暗算、ヒューズ取替え検定一級など、奇妙な免許やスキルを会得している。
事件の依頼が来るとすぐに奈緒子に頼り、一緒に調査を行おうとする。奈緒子のことを「山田」「YOU」(里見の前では「奈緒子さん」)と呼んでいる。また、見栄を張る時に「○番助手」(○に当てはまる数字はだんだん増えている、現在は108番)と言い表すこともあり、「奉公人」や「付き人(世話人)」呼ぶ事もある。奈緒子をからかったり協力させる時だけは恐ろしく頭が回り、否が応でも協力せざるを得ない状況に追い込む。また、奈緒子に解決させた事件のアイテムを自分の研究室に持ち帰り、コレクションしている。
矢部謙三/ 生瀬勝久
警視庁公安部の刑事で、階級は警部補。関西弁。
奈緒子と上田が事件に遭遇するとなぜか決まって現れる。基本的には面倒くさがり屋の怖がりで、仕事をせずに遊んでばかりいるダメ刑事。
公権力や権威に基づく上下関係に非常に敏感。そのため権力者や権威を感じさせる肩書きには滅法弱く、著名な大学助教授(後に教授)である上田には頭が上がらない。逆に胡散臭い手品師の奈緒子に対しては邪険な態度を示し、何か事件があるとすぐ奈緒子を容疑者扱いする。さらには犯人グループに追い詰められると奈緒子らを差し出し自ら助かろうとすることもしばしば。石原を始め部下に対してもよく鉄拳制裁を行う。
石原達也/ 前原一輝
矢部を「兄ぃ(アニィ)」と慕っている後輩の刑事。
極道映画好きで、その影響により、金髪オールバックで怪しさ全開の広島弁(もどき)を喋り、やけに裾の短いズボンなど不可思議なファッションと言動が特徴。
矢部に心酔しており、理不尽に殴られても「ありがとうございます」と叫ぶ。また、矢部と同じく怠慢で、推理力、洞察力、論理性は皆無であり、時に矢部すら呆れさせてしまうほどである。
彼の広島弁は、任侠映画を鑑賞して身についたものであり、正確なものではない。
山田里見/ 野際陽子
奈緒子の母。沖縄の"黒門島"でシャーマンとして過ごしていたが、剛三が現れ、親が勝手に決めた婚約者との結婚式当日に、崖から飛び降りたふりをして、ボートで島を抜け出す。
長野県の山の中で過ごしながら、子供たちに書道を教えている。
娘に代わって事件を解決したこともあり(妖術使いの森)、決め台詞は「全部ごりっとお見通しだ!」であった。身一つで上京していった奈緒子を常に心配している。また、奈緒子同様、寝相が悪い。金儲けの商売を色々と思いつき、大儲けしているが、娘の奈緒子には一銭も渡っていない。



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