｢イエスタデイズ｣ストーリー

手がかりは、父親の残した彼女の肖像画。

(2008/10/16)

3年前父親への反発から家を飛び出した柳田聡史は、電報を手に海辺のホスピスの一室にいた。そこで、聡史は余命いくばくもない父親・明彦から、「30年前に付き合っていた女性を探してほしい」と頼まれる。手がかりは、“真山澪”という名前、当時の住所、東洋音楽大学のピアノ学科に在籍していたこと、そして当時画家を目指していた父親が描いた彼女の肖像画。父への反発心が消せない聡史は断ろうとするが、母親はもちろん、すでに遺産の分配を考えている兄には頼めないという父の言葉を聞き、渋々それを受け入れる。
そして、かつて澪が暮らしていた「明風荘」へやってきた聡史。ふと思い立ってスケッチブックを開くと、聡史は突如眩暈に襲われた。目を開け、誰もいないはずの203号室の扉を開けると、そこには32年前を生きているはずの父親と、その恋人・真山澪がいた…。