37歳で医者になった僕〜研修医純情物語〜
[第6話]
外出先で急患に出くわした瑞希(水川あさみ)と谷口(桐山漣)。迅速に応急処置を行う瑞希に対して、何もできずにオロオロする谷口。その様子が撮影されてしまい、ネットの動画サイトに流され、谷口の失態が病院のスタッフの間でも話題になってしまう。病院の恥だという医師たち、バカにする医大生…。05/15放送
落ち込む谷口を祐太(草なぎ剛)は励まそうとするが、谷口は祐太に八つ当たりをしてしまう。
そんなある日、病院に清掃業者がやってくる。そのスタッフの一人に祐太はドキッとした。倉田誠(浅利陽介)は、かつて祐太が会社員として働いていた時に、誠の父親と取引をしていた。ところが会社の命令で契約を打ち切ったことで、倉田は追い詰められ自殺してしまったのだ。祐太も誠にすぐに気付き、「あんたが父親を殺した」と責めた。
次の日、病院内で怪文書が撒かれた。「紺野祐太先生は人殺し」という祐太を誹謗中傷するものだった。周囲がざわめく中、下田(八乙女光)と瑞希は「馬鹿げてる」と祐太を庇う。
すず(ミムラ)は主治医の森下(田辺誠一)から「心機能が低下しているので腎移植手術ができない」と言われてしまう。
すずは院内で瑞希と会う。彼女は「病気を治したいと思うことに疲れた」と弱音を吐いた。さらに祐太の話になると「彼は私の病気を治すために医者になったわけじゃない」と言い出し、祐太の過去について話し始めるのだった。
一歩、怪文書を撒いた人物が判明する。なんと谷口だったのだ。患者に慕われる祐太に対する嫉妬と嫌がらせによるものだった。「自分が間違っているって分かっている」と言う谷口。祐太は「7年前、僕も間違えました」と過去について話すが、谷口は病院を飛び出してしまう。
谷口が出て行った後、祐太は「37歳で医者を目指した本当の理由」を瑞樹に打ち明けた。
翌日、谷口は病院を無断欠勤する。心配した祐太たちが携帯に連絡を入れると、ちょうどその時、谷口の目の前で事故が発生し、男が倒れた。心肺停止の男を前に慌てる谷口に、瑞希は「ここで逃げたらいつ変わるのよ!」と大声をあげる。瑞希の声に我に返った谷口は応急処置を施し男性を無事救うのだった。
一方、祐太を激しく恨んでいた誠も、患者に誠心誠意尽くす祐太の姿を目にして気持ちに少し変化が生まれる。誠は「一生許すことはできない」と言ったうえで、「紺野さんも新しい場所でがんばっていることを父の墓前に報告します」と言うのだった。
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キャスト
紺野祐太 / 草なぎ剛(くさなぎつよし)食品メーカーを30歳で辞め、医学部に入り研修医となる。
医療はサービスを信条に奮闘するが、赴任先でその行動が上司や同僚との軋轢を生んでしまう。
沢村瑞希 / 水川あさみ(みずかわあさみ)
祐太と同期の研修医。医学部を主席で卒業している。
研修医達のリーダー的存在で、祐太とは何度も衝突する。
本来は外科医を志望している。
葛城すず / ミムラ(みむら)
祐太の恋人。祐太とは食品メーカーで出会った。
7年前、祐太と旅行中に事故に合い腎不全に。
さらに事故のショックにより失声症となる。
森下和明 / 田辺誠一(たなべせいいち)
腎臓内科の権威。佐伯教授とは距離を置いている。
祐太が研修先にこの病院を選んだのは、森下の下で勉強したかったため。
職人肌で辛口だが、祐太の良き相談相手になる。
下田健太郎 / 八乙女光(やおとめひかる)
口達者で要領のいい研修医。一見チャラいが根は真面目で頭が良い。
特に目的も無く医学部に入学して医師となった。
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