ガリレオ
[第3話]
10/29放送

内海薫(柴崎コウ)は湯川学(福山雅治)からメールで呼び出しを受けた。行ってみると、いきなり神崎弥生(広末涼子)という女性から、夫の直樹(渡辺裕樹)が事件に巻き込まれて帰ってこないから助けてほしい、と頼まれる。弥生は、湯川ゼミの学生である村瀬(林剛史)の姉だった。

介護用品のメーカーに勤める直樹が失踪したのは一週間前のことだった。失踪当日、直樹は老人ホームに行ったあと、日ごろから気にかけていたひとり暮らしの老婆・高野ヒデ(森康子)の家に行ったはずだ、と弥生は主張する。そのヒデは、直樹がいなくなったのと同じ日に、心筋梗塞で亡くなっているのだという。

すでに、弥生はひとりでヒデの家を訪ねていた。その家にはヒデの甥だという高野昌明(甲本雅裕)たち4人の男女が住んでいたが、「神崎という人などしらない!」と突っぱねられた。しかし、彼らは毎夜8時になるとでかけるし、そして彼らが外出した後、室内から物音がしたのだ。絶対、あの人たちは何かを隠していると弥生は薫に報告する。

むちゃくちゃなことを言われた薫は湯川に文句を言いに行くが、湯川は「彼女の弟である村瀬くんがゼミを休んだりすると、ぼくが困る」ととりあわない。

そして薫は弓削志郎(品川祐)とともにヒデの家に行った。応対にでてきた昌明は「もういいかげんにしてくれ」という態度をとる。そこで、薫が失踪事件に首をつっこんでいることがバレてしまい、弓削からこっぴどく怒られる。

薫が弥生に報告に行くと、弥生は「役にたたない人! 上司も説得できない下っ端!」とののしった。しかし、「本当に事件に巻き込まれてるならそんなの関係ない!」と薫は言い返す。
すると弥生は、夫の直樹は優しい人だから、確実にヒデの家に寄っているはずだと説明をした。弥生は超がつくほどのお嬢様なのに地位も名誉もない直樹と結婚したのだ。弥生は心のきれいな直樹を本当に深く愛していたこと、さらに、弥生はいま妊娠4カ月であることを知った薫は、彼女とともにヒデの家に向かう。

ヒデの家に到着したふたりは、数珠を持った昌明たちが外出したのを見計らって、家の中に忍び込んだ。しかし、やはりそこに直樹の姿はなかった。思わず「直樹、返事して!」と叫んでしまう弥生。その時、突然、部屋が激しく揺れ始めた。薫は、弥生の腕を掴んで外に逃げた。
しかし、外に出ると、家の周囲は静まり返っており、家の中から聞こえていた物音もやがて消えてしまった。

薫は、湯川のところにいき、ヒデの家で起きたのはポルターガイスト現象だと報告する。
湯川はその話を信じようとしなかったが、ヒデの家の前まで一緒に行き、甥の昌明の姿を見ると、「役所に行ってきてくれ」と薫に言った。
湯川が頼んだのは、ヒデの家のあたりの古い図面だった。それを見た湯川はいきなり図式を書き始める。そして、言った。「ポルターガイストは神崎さんの失踪と関係がある」と。甥の昌明たちが恐れているのは神崎直樹の存在だと付け足した。
薫は自分の足で聞き込みを開始した。一方、湯川も実験をして、自分の推理を検証し始めた。

そして、薫と湯川は栗林宏美(渡辺いっけい)を利用し、昌明たちを油断させ、ヒデの家に入った。「くるぞ!」と湯川が言った瞬間、ポルターガイスト現象が起きた!
湯川が畳をはがすと、そこにはセメントの塊があった。

昌明が金の無心にいったとき、ついうっかりヒデの車いすを倒してしまった。その時、直樹がやってきたのだという。だからとっさに昌明たちは直樹を始末したのだ。
ポルターガイスト現象はヒデの家の床下にあったマンホールの状況を変えてしまったために起こったものだったのだ。

ヒデは直樹に全財産が入った貸金庫のカギを預けていた。しかも、金庫の中にあった遺言書には「全財産は直樹に譲る」と書いてあったという。それを薫から聞いた弥生は「ありがとう。あなたにお願いして本当によかった」とお礼を言った。

薫は湯川に言った。「あれはご主人の霊がやったことではないと、弥生さんには言えませんでした。先生には興味のないことですよね」と言いながらも、「もう少しここにいてもいいですか?」と聞いた。すると湯川は「ぼくは席をはずす」と立ち上がり、「近くにおいしいおにぎりのお店がある。何かリクエストは?」と聞いた。「しゃけとおかか……」と薫が答えると、「ぼくと好みが一緒だ」と微笑み、湯川は部屋を出て行った。
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キャスト
湯川学 / 福山雅治(ふくやままさはる)
帝都大学理工学部物理学科准教授。
容姿端麗で、頭脳も明晰、おまけにスポーツ万能。一見、完璧な男に見えるが、ものすごく変人。変人ガリレオの異名を持つ。
刑事の草薙俊平とは大学の同期で、変わった現象の事件が起こると、時々彼の相談に乗っていた。
しかし、本人は捜査などに興味があるわけではなく、起きた現象そのものを解明し、証明することに意欲を燃やしているだけである。
内海薫 / 柴咲コウ(しばさきこう)
貝塚北署の新人刑事。希望して、交通課から異動してきた。
理論よりも感情を優先するタイプ。
先輩の草薙を尊敬し、あこがれている。彼の紹介で知り合った湯川とは相いれない部分もあるが、捜査の協力はしてもらっている。
草薙俊平 / 北村一輝(きたむらかずき)
貝塚北署の刑事。薫の先輩。
オカルトめいた現象の事件を解決する敏腕刑事で、ミステリーハンターと呼ばれる。
その実績により、本庁への栄転が決まるが、実はそのほとんどは湯川学のおかげである。
弓削志郎 / 品川祐(しながわひろし)
貝塚北署の刑事。
内海薫の先輩で、彼女と一緒に捜査をすることが多い。自信過剰な面と打たれ弱い面を合わせ持っている。
栗林宏美 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
帝都大学で湯川の助手をしている。
研究中に、湯川のもとに訳のわからぬ事件を持ち込み、邪魔をする警察に対して、疎ましく思っている。
城ノ内桜子 / 真矢みき(まやみき)
自他共に認める、美人監察医。
常に冷静沈着で、どんなにひどい状態の遺体を目にしても、その態度は変わらない。
ミステリーハンター・草薙の数々の功績の真相にも気づいている。
村瀬健介 / 林剛史(はやしつよし)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室、つまり、湯川のゼミで学ぶ学生。
既婚者の姉が一人いる。
小淵沢隆史 / 福井博章(ふくいひろあき)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室に所属しており、湯川のゼミで物理学を学ぶ学生。
森英太 / 伊藤隆大(いとうたかひろ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
渡辺美雪 / 高山都(たかやまみやこ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
谷口紗江子 / 葵(あおい)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。

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