ガリレオ
[第6話]
11/19放送

貝塚北署の内海薫(柴咲コウ)の幼なじみが事件をおこした。その幼なじみ・坂木(新井浩文)は薫の小学校時代の同級生で、現在は占い師をしていた。坂木の店の名前は「モリサキレミの占いの館」といい、薫はつい最近、この店を偶然訪れ、坂木と再会していたのだ。
捜査にあたった弓削(品川祐)は、坂木が客として自分の店にやってきた礼美のことを、ここひと月ほどストーキングしていた事実を薫に告げる。そして、坂木は二階の部屋で寝ていた17歳の娘・森崎礼美(堀北真希)のところに侵入し、暴行を働こうとしたのだという。物音に気づいた礼美の母・由美子(手塚理美)は、娘の部屋に駆けつけ、坂木に向かって猟銃を発砲した。幸い礼美は何事もなかったが、坂木は傷を負ったまま現在も逃亡中だった。

薫が弓削と聞き込みにいった帰り、薫の携帯電話に逃亡中の坂木から連絡が入った。そして、自分を部屋に呼んだのは礼美の方だという。坂木が占いに使っていた水瓶に「会いにきて モリサキレミ」というメッセージが浮かんだのだという。薫は「それはあんたのイメージでしょう? 占い師なんだから」というが、坂木は「あんなのはインチキだ。でも、今回のことは本当だ」と訴えた。

薫は湯川学(福山雅治)のもとに行き、事件の経緯を説明した。しかし湯川は、ストーカーの妄想にしか思えない、と答える。すると薫は、坂木が小学校時代に書いた作文を湯川に見せる。そこには、「僕の夢は、モリサキレミと結婚すること」と書かれており、文章の横には、礼美の部屋の飾り窓とそっくりな絵が添えられていた。これは森崎礼美が生まれる前のことだからありえないと薫は主張した。
それを見た湯川は「実に面白い」とつぶやいた。

湯川と薫は坂木の実家に行き、「不思議な能力があると思ったことは?」など尋ねるが、母親は「あの子は普通の子です」と言い切る。そんなとき、湯川は坂木が小さい頃に書いた絵に目を留める。坂木は北野宗平という画家の先生に絵を習っていて、薫も一緒に行っていたのだという。薫は久しぶりにそのことを思い出し、先生に絵描き歌を習ったことも思い出した。

薫が湯川の実験室にいたときに、また坂木から連絡が入った。今、大森埠頭にいるという。薫はひとりでそこに行くことを約束する。が、電話を聞いていた湯川は「署に連絡したほうがいいのでは?」というが、薫は「刑事としてやるべきことはするが、友達としてもできるだけのことはしてやりたい」と言い返す。

薫が坂木に会いにいくと、そこに湯川もやってきた。それを知った坂木は「薫ちゃんだけは僕の味方だと思ったのに……ひとりでくるって言ったじゃん!」といい、薫と湯川を閉じ込め、いってしまう。
携帯は圏外で夜は更けていく。メールを送信状態にして外に放り投げ、メールを送る作戦をとったがうまくいかない。何度も何度もチャレンジし、やっとのことで送信に成功した。そのチャレンジしている間、湯川はいう。「科学者は人間嫌いなわけではない」と。
そして明け方、薫と湯川が助け出されると、坂木は逮捕されていた。

と、湯川が「寄ってもらいたいところがある」といった。その行き先は森崎家だった。しかし、その森崎家についた瞬間、湯川は何かに思い当ったようで、ものすごい勢いで式を解き始める。そして言った。「結論から言おう。モリサキレミは君のことだ」と。

まず、北野宗平という画家は森崎家を何度も訪れていた。薫が教わった絵描き歌は北野宗平が実際に見た景色だったという。そして、薫が見た北野の妻だと思ったのは、実は森崎礼美の母親で、彼女は身重だった。実際、北野の妻はすでに死亡しており、北野はベビー用品を買いそろえていた。さらに、北野の画集の中にはいくつもの「礼美」という名前があった。おそらく、不倫をしていた礼美の母親と北野は、生まれてくる子に「礼美」とつけようと話をしていたのだろうという。北野が薫のことを「モリサキレミ」と呼んでおり、坂木は子供ながらにそれを覚えていたのだ。

だいたい、礼美の母親・由実子が、物音がしたから猟銃をもっていったというのがおかしすぎるというのだ。実は坂木が礼美に出した手紙を読み、あのときの子供だと気づいた由実子が、彼を呼び出したのだ。水に浮かぶ文字も、オブラートを使ったものだったというのだ。
「そんな過去のために、人を殺そうとするでしょうか?」という薫に、湯川は「北野宗平は本当に事故死なのか……」とつぶやいた。
警察に呼ばれた由実子は、すべてを白状した。

湯川にお礼を言いにいった薫は、「合コンを設定します」というが、湯川は「最低限、相対性理論をしっている子で」という。そんな湯川に「やっぱりやめます」といい、その場を去る薫だった。
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キャスト
湯川学 / 福山雅治(ふくやままさはる)
帝都大学理工学部物理学科准教授。
容姿端麗で、頭脳も明晰、おまけにスポーツ万能。一見、完璧な男に見えるが、ものすごく変人。変人ガリレオの異名を持つ。
刑事の草薙俊平とは大学の同期で、変わった現象の事件が起こると、時々彼の相談に乗っていた。
しかし、本人は捜査などに興味があるわけではなく、起きた現象そのものを解明し、証明することに意欲を燃やしているだけである。
内海薫 / 柴咲コウ(しばさきこう)
貝塚北署の新人刑事。希望して、交通課から異動してきた。
理論よりも感情を優先するタイプ。
先輩の草薙を尊敬し、あこがれている。彼の紹介で知り合った湯川とは相いれない部分もあるが、捜査の協力はしてもらっている。
草薙俊平 / 北村一輝(きたむらかずき)
貝塚北署の刑事。薫の先輩。
オカルトめいた現象の事件を解決する敏腕刑事で、ミステリーハンターと呼ばれる。
その実績により、本庁への栄転が決まるが、実はそのほとんどは湯川学のおかげである。
弓削志郎 / 品川祐(しながわひろし)
貝塚北署の刑事。
内海薫の先輩で、彼女と一緒に捜査をすることが多い。自信過剰な面と打たれ弱い面を合わせ持っている。
栗林宏美 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
帝都大学で湯川の助手をしている。
研究中に、湯川のもとに訳のわからぬ事件を持ち込み、邪魔をする警察に対して、疎ましく思っている。
城ノ内桜子 / 真矢みき(まやみき)
自他共に認める、美人監察医。
常に冷静沈着で、どんなにひどい状態の遺体を目にしても、その態度は変わらない。
ミステリーハンター・草薙の数々の功績の真相にも気づいている。
村瀬健介 / 林剛史(はやしつよし)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室、つまり、湯川のゼミで学ぶ学生。
既婚者の姉が一人いる。
小淵沢隆史 / 福井博章(ふくいひろあき)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室に所属しており、湯川のゼミで物理学を学ぶ学生。
森英太 / 伊藤隆大(いとうたかひろ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
渡辺美雪 / 高山都(たかやまみやこ)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。
谷口紗江子 / 葵(あおい)
帝都大学理工学部物理学科第十三研究室の湯川ゼミで学ぶ学生。

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