ライフ第10話あらすじ完全版

ライフ

[第10話]

09/08放送

学年集会に車イスで現れた廣瀬倫子（星井七瀬）は、「私は椎葉歩（北乃きい）さんをいじめてました」と告白する。それが全部バレるなら死んだ方がましだと思い、飛び降りた。さらに、自分が安西愛海（福田沙紀）たちを脅して、歩をいじめさせていた、だから愛海たちは何も悪くないと涙ながらに語ったのだ。それをみて、驚くクラスメートだったが、何もいえない。
教師の岩城正志（矢島健一）は「この勇気をたたえましょう」と拍手をする。愛海も微笑みながら倫子に拍手を送るが、クラスメートの表情は複雑だった。
歩は体育館を出た倫子を追いかけるが、倫子はただ「ごめん」とつぶやいたきり、行ってしまう。それをみていた愛海は「マナにたてつくなんてヒロって頭悪いよねー。裏切り者はみーんな消してやる」とニヤリと微笑んだ。

職員室では平岡正子（酒井美紀）が倫子の謹慎処分に異議を唱える。しかし、が、逆に愛海を殴ったとして解雇を言い渡される。愛海の父・大治郎（小野武彦）が理事長宛てに連絡をしていたのだ。平岡は歩に、「私、学校辞めることになったんだ。何もできなくてごめんね」と謝る。

一方、椎葉文子（真矢みき）は佐古克己（細田よしひこ）の父・敏克（勝村政信）の会社へ押しかけていた。そして、敏克に克己が歩を脅していたことを告げ、写真とデータを渡すように訴える。しかし、敏克はウソだと言って信じようとしなかった。

平岡が辞めさせられることを知った歩は、岩本みどり（末永遥）らに本当のことを言うようにお願いする。しかし、みどりは愛海をかばう。みどりは中学の時に愛海に助けられた経験があるから、彼女を裏切れないという。
歩はいじめのことをきちんととらえてくれたのは平岡だけだったと、羽鳥未来（関めぐみ）や薗田優樹（北条隆博）に話していた。すると未来は「安西たちがやってるのは友達ごっこだよ。間違ったら間違ってるっていうのが本当の友達でしょ」と言う。「そうだね」と歩は笑った。

その日の夕方、克己が家に帰ってくると荒らされた部屋の中で卑猥な写真が貼られたアルバムを手にした敏克が立っていた。敏克に殴る蹴るの暴行を加えられた佐古は、「ぼくだって自由に生きたい」と言い、家を飛び出す。そして逃げ出した公園のベンチに、戸田和佳絵（瀬戸朝香）がやってきた。顔の傷を見た戸田は彼を優しく抱きしめる。その様子を愛海が見ており、遠くから撮影をしていた。

その夜、歩の家へ敏克が訪ねてきた。敏克は文子に封筒を渡す。が、その中身は写真とデータではなく現金だった。「うちみたいに裕福だと、あんたらみたいのが言いがかりをつけてきて困るんだよ」という敏克に、文子はお金をつき返す。

翌朝、歩が学校へ行くと廊下の壁一面にある写真が貼られていると話題になっていた。それは、佐古が襲われ、失禁してしまった時の写真だった。佐古が慌てて写真をはがす様子を愛海は見ていた。
そんな中、愛海は佐古を呼び出し、「克己くんは戸田先生が好きなんでしょ」と別れを切り出す。慌てて取り繕い「ぼくには愛海だけだ」という克己に。土下座を命令する愛海。土下座をした克己に、愛海は一言、「キモイんですけど」と言ってその場を去った。
愛海はさらに戸田の元へ向かい、戸田が克己を抱きしめている写真を見せる。愕然とする戸田に、「お願いがあるんですけど」と微笑む。

翌朝は期末試験だった。歩が学校に行くと、愛海に「今日は楽しい一日になりそうだね」と含んだ表情で言われた。

一方、佐古はいつものように父の敏克に殴られていた。が、佐古はキレた。いつも敏克に言われている言葉を言いながら、ナイフを父親に向けた――。

試験中、戸田が歩の横に立った。そして、「椎葉さん、立ちなさい！」と言い、机の中からカンニングペーパーを取り出した。歩は否定し、未来や薗田も応戦するが、戸田は「退学を覚悟しておきなさい」と冷たく言い放つ。それは愛海の企みだったのだ。
歩が黙って教室を出て行こうとすると、クラスメイトが「椎葉がカンニングするわけねえよ」と言いだした。すると口々に、また愛海のしわざじゃないか、平岡を辞めさせたのも愛海ではないかと言いだした。しまいには、戸田に「先生も安西に脅されてたりしてな」という発言も飛び出す。それでも、みどりは必死にかばおうとするが、クラスメイトたちはみんな愛海を責めた。
いたたまれず、教室を飛び出していく愛海。追いかけるクラスメイト。走って、走って、走って、とうとう校舎の外に出た。
そして、愛海はみんなに取り囲まれる。そして、言われる。「土下座して謝れ」と。そして、土下座コールが始まった。
そこに戸田がやってきて止めようとするが、誰も聞く耳を持たない。土下座コールは校舎中に広がっていった。
遅れてやってきた歩、未来、薗田はその光景に呆然としていた。

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07/14 第3話

07/07 第2話

06/30 第1話

ｷｬｽﾄ

椎葉歩 / 北乃きい(きたのきい)
愛称はアユム。西館高校の１年生。父・母・弟の４人家族だが、父親は単身赴任中。
親友である篠塚夕子と同じ高校に入りたいがために夕子に勉強を教えてもらっていたが、高校受験の結果は歩が合格、夕子が不合格という皮肉なもの。逆上した夕子が投身自殺を図ったという精神的に追い詰められた過去を持つ。
明るく、相手の気持ちを思いやれる優しさがある。勉強は好きではないが真面目。勉強ができる弟に劣等感があり、弟ばかりかわいがる母親に対して寂しさもある。人に嫌われるのが怖かったが、未来と出会い、いじめに立ち向かっていくように。逃げない歩の姿勢は、やがてクラスメートの心を動かしていく。

安西愛海 / 福田沙紀(ふくださき)
愛称はマナ。西高の１年２組。お金持ちのお嬢様で、明るく社交的ではあるが、喜怒哀楽が激しく、思いこみだけで他人を振り回す。常に自分がみんなの一番でなくてはイヤだが、恋人・克己からもらったネックレスを大事にする一面も。
歩に誤解を抱き、いじめ始めるが、やがてそれが楽しくなってしまった。幼い頃から両親が忙しく、自宅でひとりでいたため、「ひとり」ということに恐怖心がある。いつも誰かに構っていてほしいと願う寂しがりや。

佐古克己 / 細田よしひこ(ほそだよしひこ)
西高の１年生で愛海の恋人。
表面上は成績優秀で性格もよく、爽やかな笑顔を振りまいている。しかし、裏ではＳＭ写真を集めており、常にデジカメを持ち歩いている。。
愛海とは親の会社の関係で一応、交際をしているが、実は何とも思っていない。父親に頭の上がらない不満を抱えており、歩をその捌け口にしている。何かと目をかけてくれる教師の戸田をうまく利用することも。穏やかに他人の意見を聞いているようで、実は何も受け入れない。

戸田和佳絵 / 瀬戸朝香(せとあさか)
西高１年２組の担任で、担当教科は英語。
教師になった当初は、生徒から信頼されたいと思っていたが、新人の頃に率先してイジメ問題に取り組み、失敗。保護者や同僚、いじめられた生徒にまで非難され、理想だけではやっていけないと思う。そして、面倒なことは避けたい、ことなかれ主義のサラリーマン教師に。
今では生徒への愛情のカケラもない。副担任の平岡の真っ直ぐさが気に入らず、ついきつく当たってしまう。

羽鳥未来 / 関めぐみ(せきめぐみ)
西高の１年生で、歩の憧れの人。寡黙で知的な美人。自分が他人にどう思われているかなど気にしないため、周りとつるむことはない。言葉はきついが、相手の痛みがわかり、自分にも他人にも厳しい。
病気の父に代わり、バイトで生計を立てているため学校は休みがち。キャバクラ、喫茶店、ポスティングなどかけもちで働いているものの、成績は常にトップクラスの努力家。
歩の手助けをし、後にかけがえのない友達となる。

篠塚夕子 / 大沢あかね(おおさわあかね)
愛称はしーちゃん。歩の中学時代の元・親友。頭が良く、面倒見がよいため落ち込んだ人を見ると励ましてあげるお姉さんタイプだった。自分の弱さを人に見せないので、その分、ストレスを溜めてしまう。
西高に入ることが憧れであり目標で、歩の良き理解者であったが、西高に歩だけ受かってしまったことで、彼女に憎しみを抱き、投身自殺（未遂）をはかる。

廣瀬倫子 / 星井七瀬(ほしいななせ)

岩本みどり / 末永遥(すえながはるか)

宇田里絵 / 夏目鈴(なつめりん)