名前をなくした女神
[第10話]
06/14放送

夫・英孝(高橋一生)との関係が修復しつつったちひろ(尾野真千子)が、唯一、心にひっかかっているのが英孝の社内でのセクハラ問題だった。ちひろは思い切って、英孝の会社の人に会い、セクハラ問題の真相を確かめた。

英孝はセクハラなどしていなかった。部下の嫌がらせだったのだ。それでも英孝は頑張って会社に通っていたのだ。それを知ったちひろは、幼稚園への送り迎えをすること決意。英孝に「明日から、私が爽を幼稚園へ送ります」と宣言するのだった。

幼稚園への送り迎えをするちひろ。侑子(杏)にも謝りたい。でもいまひとつ勇気が出ずに、陰から侑子を眺めていた。そんな侑子の前に自殺未遂で入院していた、翔君のママ・雅美(安達祐実)が現れる。

侑子は「辛かったときに雅美の言葉で救われた」と、お礼を言うが、雅美は覚えていなかった。しかし侑子は「翔君ママが覚えてなくても私が覚えています」「ありがとう」と礼を言うのだった。物陰から2人の会話を聞いていたちひろは心を打たれた。

翌日、利華子(りょう)から「明峰学園の願書を書き損じてしまったから、予備を持っていないか」と尋ねられた侑子は、職場で予備の願書を渡す。侑子は利華子の職場でアルバイトをしていた。

その時、侑子の父が倒れたとの連絡が入る。慌てる侑子に侑子は、健太の送り迎えを買って出てくれる。さらに「私学へ願書も提出してきてあげる」と言ってくれた。

侑子は急いで実家に戻った。幸い父親の容態はたいしたことがなく、侑子はホッとする。そんななか、侑子は実家で中学時代のアルバムを見つける。そこにはちひろからの手紙が入っていた。手紙を読んで、侑子は中学時代にちひろと友だちだったことを思い出す。

その頃、利華子は夫・圭(KEIJI)から別れを切り出される。そんな圭の言葉に利華子は「海斗のお受験が終わるまで待ってね」と強がった。

いろいろなことがあった利華子は、やり場のない怒りの矛先を侑子へと向かわせる…。

父の具合が良くなって家へ戻ってきた侑子が利華子の職場へ向かうと、「こっちは辞めてドールハウスに集中して」と言われる。今まで働かせてくれたことに礼を言って職場を出た侑子を空斗が追いかけてきた。

空斗が差し出した物は、ビリビリに破かれた“健太の私学に提出するはずの願書”だった。

慌てて家に戻って、方々に電話して願書の予備を探す侑子。そんななか、願書を持ってきてくれたのは…ちひろだった。ちひろが願書の予備を持っていたのだ。

久々に2人で話をする侑子とちひろ。お互いに自分の気持ちを伝え、謝りあい、2人は仲直りをした。2人はほんとうの友だちになった…。

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キャスト
秋山侑子 / 杏(あん)
明るくて物おじしない性格。
短大卒業後ハウスメーカーに勤務し、出産後も息子を保育園に預けて働いていたが、
不況のあおりでリストラに遭い専業主婦になる。
引っ越し先で初めてママ友ができ、息子のお受験を決意するが…。
安野ちひろ / 尾野真千子(おのまちこ)
専業主婦。夫から虐げられているもののそれを悟らせずに、
明るく元気で世話好きな幼稚園の役員ママ。
進藤真央 / 倉科カナ(くらしなかな)
ヤンキーママ。トラック運転手とできちゃった婚をして、18歳で娘を出産した。
オシャレに命をかける。
沢田利華子 / りょう(りょう)
侑子のママ友の一人。
ベビーグッズの輸入ネットショップを開設して、数人のアルバイト社員を抱える女社長。
本宮レイナ / 木村佳乃(きむらよしの)
生まれついてのお嬢様で、ベンチャー企業の社長と結婚し、
女性誌のカリスマ主婦読者モデルとしても取り上げられるセレブママ。
秋山拓水 / つるの剛士(つるのたけし)
侑子の夫。
侑子を温かい目で見守り、家族を何よりも大切に考える子煩悩パパ。
秋山健太 / 藤本哉汰(ふじもとかなた)
秋山家の長男。侑子と拓水の息子。

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