ライアーゲーム
[第11話]
06/23放送

場所は療養所…。3回戦密輸ゲームでの神崎直(戸田恵梨香)らの途中経過を、ライアーゲーム主催者ハセガワ(北大路欣也)に報告するエリー(吉瀬美智子)。報告を聞いていたハセガワは直と初めて会った日のことを思い出す。父親の見舞いに来ていた直は、子供が溝に落とした1円を必死で拾っていた。そんな直を忌々しいと、ハセガワは直をライアーゲームに参加させるよう命じていた。一方、ヨコヤノリヒコ(鈴木一真)とつながっていた元刑事の谷村光男(渡辺いっけい)は、直を利用して秋山深一(松田翔太)を参加させていたのだ。ゲームが1回戦、2回戦、そして敗者復活戦と進み、直の言動の報告を受けるたびに人は裏切るものと信じているハセガワは動揺。そんなハセガワに娘であるエリーは、直が最後に勝つことができたら人を信じて欲しいと願い出るのだった。

密輸ゲーム会場では、今までのことがすべて秋山の演技だったと知り驚く直達。一方、「火の国」でヨコヤは孤立してしまった。その後もゲームは秋山の計画通りに進み、直の5億を密輸すれば「水の国」が逆転するところまできていた。
そんな復讐に燃える秋山を見ていた直は、あえてミスダウトすることで3回戦を引き分けにして終わらせることを提案する。秋山に復讐をして欲しくないという願いからだ。
全員が唖然とする中、次の密輸人となって検査ルームにきた直は検査官にヨコヤを指名、現れたヨコヤに秋山に謝るように説得する。みんなを救いたいという直の熱い思いを黙って聞いていたヨコヤは静かに秋山に頭を下げた。そして提案に乗ると直に自分のカードを渡す。カードを受け取った直は中間発表を見ながら調整方法に頭をひねるが、見かねたヨコヤが代わりに調整を申し出た。ヨコヤのカードを預かっている直は安心してヨコヤに自分のカードを渡すが、その瞬間、高笑いするヨコヤ。もちろんこれは罠で、ヨコヤは逃げたツチダヤスフミ(森下能幸)のカードに自分の預金を全て移動していたのだ。直のカードと引き換えに秋山から3人のカードを手に入れたヨコヤだが、今度は秋山が罠を仕掛けていて、カードには傷を付け使えなくしていたのだった。さらにはエリーからヨコヤに騙されていると伝えられたツチダが戻ってきたことでヨコヤは勝てる希望がなくなる。

直の考えに納得のいかない秋山だが、火の国のメンバーは引き分けにして皆が幸せになるという直の考えに賛同した。協力して動き出す一同。残り2ゲームになると、フクナガユウジ(鈴木浩介)が直からヨコヤのカードを奪った。フクナガとヨコヤは手を組んでいたのだ。カードがなくなった今、負けを確信する直と秋山。しかし、これまでの直の言動を振り返ったフクナガはヨコヤを裏切る。フクナガにもやっと直の気持ちが伝わったのである。そして最終ゲームに秋山を指名した直。迷っていた秋山だが、最後には直の意思を尊重してヨコヤに1億円を獲得させた。こうして引き分けとなった全メンバーはこのゲームで借金を背負おうことなく4回戦に進むことに…。

3回戦終了から1ヶ月。直は療養所へ父親(福井友信)の見舞いに来ていた。同じ頃、母親の墓の前にいた秋山はエリーに促され療養所のハセガワの部屋へ。ハセガワは自分が主催者であることを明かし、死を目前にして直に救われたと話す。話を聞き、ハセガワの部屋を出ていく秋山。すると秋山を見つけた直が駆け寄ってきた。2人で話している最中も相変わらず子供にからかわれている直を見て、心からの笑顔を見せる秋山であった。

そんな中、ある一軒の家に「黒い招待状」が届く…。【完】

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キャスト
神崎直 / 戸田恵梨香(とだえりか)
女子大生で“バカ”がつくほどの正直者で、人を信じやすく超が付くほどのお人好し。
あと、困ったら泣くという秘かな得意技を持つ。
彼女の母親は直が幼い頃に他界。父親も末期癌のため、現在はホスピスで療養中。
その為、普段はほぼ一人暮らし状態である。
とあることがきっかけでライアーゲームに参加することになってしまったが、
父を心配させないためにもライアーゲームに勝ち、一日も早くゲームから抜けようと奮闘する。
そんな中、彼女は秋山という男と出会う。
この秋山との出会いが、直をライアーゲームの真髄へと向かわせるきっかけとなる。
秋山深一 / 松田翔太(まつだしょうた)
3年前に自分の母・秋山美智子を自殺へと追いやった巨大マルチ『集英商事』の復讐に燃える天才詐欺師。
詐欺師になる前は超名門の帝都大学で心理学を専攻する普通の大学院生だった。
とあるきっかけでライアーゲームに参加している直と出会うが、
彼女の性格が深一の母親と同じで正直者であるがゆえに、
ライアーゲームに協力する決意をする。
しかしそれも結局は母親の仇打ちの為であり、自らの策を成功させるために直を騙すこともある。
冷静な判断力で数々のライアーゲームに挑む。
エリー / 吉瀬美智子(きちせみちこ)
LGT事務局員。
各種ゲームの進行役を務めている女。
ゲームを進めるにあたり、冷酷な態度を取りながらもどこか直にプラスになるような行動を取る。
その理由は不明…。
谷村光男 / 渡辺いっけい(わたなべいっけい)
LGT事務局員だが、普段は警官として街のパトロールなどを行っている。
ライアーゲームの参加者を会場へ導くのがこの男の役割である。
さまざまな問題が起こるがその全てにこの男が絡んでいる。
日頃からエリーの行動には納得いかないことが多い。
謎の男・ハセガワ / 北大路欣也(きたおおじきんや)
ライアーゲームの主催者。
会場に姿を見せることは一切ない。
なぜ参加者に金の取り合いをさせるのか、なぜライアーゲームを開催するのかといった情報も一切不明。
どうやら彼の過去の出来事がライアーゲームの開催に関係しているらしい…。
塚原悠 / 鈴木浩介(すずきこうすけ)
本名はフクナガユウジ。友人・塚原悠の代理でライアーゲームに参加することになった。
特徴的な髪型からゲームの後半から“キノコ”と呼ばれるようになる。
大野亘 / 坂本真(さかもとまこと)
キャバクラのユミに金をつぎ込んでしまい残高がスッカラカン。
ゲームに勝てば大金が手に入ると自分の意思でゲーム参加を表明した。
外見が黒ブチメガネにマッシュルームカットとかなり濃いキャラだが、
完全に塚原悠の“キノコ”キャラと被っているため、亘は“チビキノコ”と呼ばれるようになった。
ヨコヤノリヒコ / 鈴木一真(すずきかずま)
深一の母親を自殺に追いやったマルチ集団の元トップ。
集団の頂点にいた男だが、大きな失敗をしたことで、
その罰として今回のライアーゲームに参加させられた。
同じライアーゲームに深一が参加していることを知り、
もう一度、深一を地獄に落して自分が這い上がろうと闘志を燃やすのであった…。

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