東京DOGS
[第1話]
――ニューヨーク・マンハッタン。10/19放送
摩天楼の灯りがきらめくなか、警視庁特殊捜査課刑事の工藤マルオ(水嶋ヒロ)と堀川経一(勝地涼)は、国際麻薬シンジケートの取引現場で張り込みをしていた。この件の責任者はニューヨーク市警の刑事・高倉奏(小栗旬)。彼の指示に従い、多くの刑事たちが張り込みを行っていた。
取引現場にマフィアたちが集まってくる。張り込みの現場には緊張が走った。ところが一斉摘発に踏み切ったとき、現場にあった車にマフィアが銃弾を打ち込むと車は大爆発を起こす。その騒ぎに紛れて、多くのマフィアが逃げ出した。
マルオと経一も逃げたマフィアを探して追いかけていると、なんと、日本人側のボスらしき人物たちと遭遇してしまう。マルオたちは拳銃を取り出すが、相手はマシンガンを持っていた。マルオは絶体絶命の危機に陥るが、そのピンチを救ったのが奏だった。奏はボスらしき人物を取り押さえると、左腕のシャツをめくり上げて落胆する。彼はボスではなく替え玉だったのだ。
奏とマルオがボスを探して車の爆発現場した現場に戻ってみると、そこに1人の女(吉高由里子)がふらふらと出てきて…そして気絶した。
――東京。
マフィアの取引現場で気絶した女・松永由岐(吉高由里子)は東京の大学病院で西岡(ともさかりえ)の診察を受けていた。彼女のパスポートから名前と年齢はわかったもののあとは不明だった。記憶を失ってしまったのだ。病名はショックによる記憶喪失だった。
由岐の護送のために東京に来ていた奏だったが、今回の作戦失敗で捜査から外され、ニューヨーク市警の上司からは「しばらく戻らなくていい」と言われてしまう。マルオと経一は奏の手伝いをさせられ、マンションの一室に保護した女を監視する。元暴走族の総長という変わり種でチャラチャラしているマルオと、まるで軍人のような折り目正しい奏は行動をするたびに衝突するが、根っこは似たもの同士なのか、ギクシャクしつつも、なかなかいいコンビに見えた。
結局、行き場を失った奏をマルオの所属している特殊捜査課・課長の大友幸三(三浦友和)が受け入れた。特殊捜査課のメンバーは、マルオの後輩の経一、女性刑事で口が達者な舞島ミサ(大塚寧々)、穏やかな感じの益子礼二(東幹久)、泣き落としが得意そうな鈴江光男(志賀廣太郎)たち個性豊か(?)な面々だ。
昼食のとき、奏は大友に礼を言う。実は大友と奏の父親は刑事時代の知り合いで、昔は家族ぐるみの付き合いをしていた。奏の父親も刑事だったが休日にヤクザに狙われ死亡していた。大友は、先日のニューヨークの取引がだめになったので“ヤツ”が日本に戻ってきていると、奏に告げた。さらに、奏の母・京子(田中好子)にも「連絡をしておいた」と言うと、「それはまずいです…」と、奏は少し困った様子を見せるのだった。
一方、由岐のマンションには不審車両が止まるようになる。奏はその車に発信機を取り付けてアジトとなっている空き家を割り出した。奏の作戦でマルオと2人で突入! 海外で培った完璧な作戦で、中にいた男を2名逮捕した。しかし奏は納得がいかない様子だ。「簡単すぎる…」そう呟くと現場を後にした。
一方、マンションの一室に保護されている由岐は、記憶を呼び戻そうと頑張っていた。由岐の希望で、翌日は、街へとショッピングに出かけるが、奏は由岐を監視する気配を感じていた。
奏は、再び空き家を捜査する。すると、先日、逮捕した2人のほかにも誰かがいたことがわかる。特殊捜査課員の捜査で、3人目は棚島秀夫(成宮寛貴)だとわかり、棚島を追うことが決まる。
そんなある日、外出したがっている由岐を、マルオと経一は外へ連れ出した。美味しいタイ料理を食べに連れて行ってあげようと思ったのだ。もちろん、奏には内緒だ。ところがタイ料理店の入ったビルのエレベーター内で、経一と由岐が棚島に拉致されてしまう。
連絡を受けた奏はマルオと一緒に、経一の彼女・真紀(臼田あさ美)の勤務先へ。真紀はとっても嫉妬深く、経一の携帯電話にGPSを備え付けて居場所を監視していたのだ。真紀にGPS検索をしてもらって経一と由岐の居場所を確かめた奏とマルオは現場に急行するが、その車中で言い争いになり、マルオは車から降ろされてしまった。
1人で現場に乗り込んだ奏は、何丁もの拳銃を所持している棚島に苦戦する。そこへマルオが追いかけて来た。2人は協力して棚島を追い詰める。そのとき、口笛の音がしたかと思うと、棚島は、拳銃で自分のこめかみを撃ちぬいて絶命した。奏とマルオは合図をした男の姿を確認するが、男は不敵な笑みを浮かべてその場を逃げ去ってしまう。
夜。マンションで由岐は奏にお礼を言った。それぞれ部屋に戻る2人。奏が何気なくベッドルームを見ると…そこに茶封筒が! 奏は拳銃を構え、あたりを確認しながら茶封筒に近づいた。封筒の中には、奏の姿を撮影した写真と奏が追いかけている組織の蜂を模ったバッジが入っていた…。
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第1話
キャスト
高倉奏 / 小栗旬(おぐりしゅん)NY警察のエリート刑事。やさしく紳士的だが、融通が利かない一面アリ。
小学生の時に父親を目の前で殺された。
犯人のいるNYに渡り、いつか検挙しようと思っている。
軍隊仕込みの知識がある。
仕事に関しては常に冷静で厳しい。
工藤マルオ / 水嶋ヒロ(みずしまひろ)
警視庁・特殊捜査課所属。
血の気多い暴走族上がりのやんちゃな人間。
空手、柔道、テコンドーなどあらゆる格闘技を習得している。
趣味は「合コン」。
松永由岐 / 吉高由里子(よしたかゆりこ)
事件の核心を知るはず・・・の女。
極度のショックから記憶を失っている。
堀川経一 / 勝地涼(かつぢりょう)
工藤の後輩刑事。
ミスをしたり犯人に泣き言を言ったりする。
大友幸三 / 三浦友和(みうらともかず)
警視庁特殊捜査課課長。
過去に奏の父と仕事をしていた。
舞島ミサ / 大塚寧々(おおつかねね)
中間管理職、係長。
部下には厳しいが上司には弱い。
益子礼二 / 東幹久(あずまみきひさ)
同僚のパパ刑事。
鈴木光男 / 志賀廣太郎(しがこうたろう)
定年間近の刑事。
西岡ゆり / ともさかりえ(ともさかりえ)
女医。
松永由岐の診察を担当している。
奏のことをめんどくさいと思う。
田中真紀 / 臼田あさ美(うすたあさみ)
工藤の後輩刑事、堀川経一の彼女。
蒲田シゲオ / 矢崎広(やざきひろし)
暴走族。
工藤の地元の後輩である。
高倉京子 / 田中好子(たなかよしこ)
高倉奏の母親。
息子のことをいつも心配している。
大事な場面で電話をかけてくる。
高倉カリン / 川口春奈(かわぐちはるな)
高倉奏の妹。
中谷祥太 / 吉村卓也(よしむらたくや)
高倉カリンの彼氏。
甲斐崎ヒロト / 水上剣星(みかみけんせい)
高倉たちが追う組織の幹部。
由岐と同じバイトをし、情報を入手している。
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