トライアングル
[第9話]
03/03放送

25年前の事件現場である河原に亮二(江口洋介)がいると信造(北大路欣也)は現れる。
亮二は「25年前の殺人事件と上海での志摩野(堺雅人)殺害事件に関与しているのではないか」と迫るが、信造は「証拠がない」と言う。

なんとか証拠をつかもうとした亮二は、均の会社で聞き込みするが、何も情報を得られまい。どうやら、均ではない誰かが社員に口止めをしているようだった。

一方、丸山(小日向文世)は亮二の味方をして捜査を進めていた。丸山の話では、亮二が上海にいたころ、日本の取引先で均と会った人物はおらず、日本にいなかった可能性を示唆する。

亮二は、佐智絵が殺された時の均のアリバイを清子(風吹ジュン)に確認する。当時のことを思い出した清子は、佐智絵を誰の子かわからない」と自分の子供であることを疑っていたと話す。

そんななか、丸山から連絡を受けた亮二とサチは、丸山と一緒に均の愛人のマンションへ。「管理人から鍵を預かっている」と話す丸山は、留守中の部屋に物証を求めた。そこで、亮二は薬品のような白い粉の入ったケースを発見。「志摩野殺害に使った毒物かもしれない」と、丸山に鑑識に出してくれるように頼んだ。

その頃、舜は信造と会っていた。じつは宮部(浅野和之)に「あの事件は終わっていない」と電話をさせたのは信造だったのだ。そして、15年前に起こった火災事件の資料を見せられる。
それは、亮二の両親と兄が八ヶ岳で別荘が全焼して死亡した記事だった。亮二と唯衣(相武紗希)は、亮二が唯衣をおんぶして逃げたため無事だったのだ。

舜は唯衣(相武紗希)にこのことを尋ねると、「信造にも同じことを聞かれた」と唯衣は答えた。

そんなある日、亮二たちと同じ小学校の同級生・綾子(片岡サチ)に秋本(佐々木蔵之介)は呼び出され、喫茶店で会っていた。
25年前のことを話していた秋本(佐々木蔵之介)は、また、何かを思い出したようだった…。

一方、鑑識の結果、均の愛人宅にあった白い粉は、志摩野殺害に使われたものだと、ほぼ断定される。亮二は上海から帰国した均と、電話で会う約束をする。
丸山も同行すると言うが、亮二は1人で均のもとへ向かった。

「やっぱり行ってくる」といった丸山は、ロッカーを見て驚く。自分の拳銃が消えているのだ。慌てた丸山は、サチに電話をして待ち合わせ場所を聞く。丸山から、亮二が均と決着をつけるために拳銃を持ち出したと聞いたサチも2人が会う場所に急いだ。

亮二と均を見つけたサチ。亮二が胸のポケットに手を入れているところを見て、拳銃だと思い、亮二の前に飛び出すサチ。

その瞬間、銃声が鳴った。地面に崩れ落ちたのはサチ…。

サチにかけよる亮二に、「亮二さんが無事で、良かった…」と笑顔を見せたサチはそのまま静かに目を閉じた。

そこへ丸山も到着し、慌てて救急車を呼ぶ…。
均はその様子を呆然と見つめているだけだった。


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キャスト
郷田亮二 / 江口洋介(えぐちようすけ)
代々開業医を営んできた郷田家の次男として生まれてきた男。
そんな彼にはあるトラウマがあった。
そのトラウマとは今から25年前、初恋の同級生が殺された事件の第一発見者になった亮二は、
恐怖に怯えその場から逃げだしてしまったことだった。
自分は事件から逃げてしまった…。
その後、事故で亡くなった長男の代わりに郷田家を継ぐべく医者になった亮二だったが、事件が時効となったのをきっかけに彼の中で何か新しい感情が芽生え、
突如として医者を辞め国際警察の一員となるために家を出てしまった…。
果たして亮二が国際警察官になることを決めた本当の理由とは一体…。
黒木舜 / 稲垣吾郎(いながきごろう)
西署で働く若手の刑事。亮二が日本で行動する際の相棒でもある。
刑事になった理由は子供の頃から正義感が強いと自覚していたから。
他の刑事と違ってノンキャリアだが、仕事にかける情熱は人一倍ある。

サチ / 広末涼子(ひろすえりょうこ)
日本を活動の拠点にしながらも、国内のみならず海外からも高い評価を得ている画家の女性。

郷田唯衣 / 相武紗季(あいぶさき)
国際警察として活動する亮二の妹。唯衣自身は幼かった為、25年前に起こった事件のことは全く覚えていない。
しかしトラウマを抱えながら生活をしている亮二にとっては、唯一本心で話すことができるかけがえのない存在である。
家族とあまり関わらない亮二と家族を結ぶ鍵のような役割も彼女が務めている。

志摩野鷹也 / 堺雅人(さかいまさと)
サキのことを影ながら見守る謎の男。その正体のサキを見守る理由は不明。
富岡康志 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
亮二の同級生の男で、現在は出版社に勤めており編集者として活躍している。
秋本了 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
亮二の同級生の男手、現在は建設会社に勤めている。
会社ではエリート街道に乗っており、今回、上海支社の運営を任された実力者である。
丸山慶太 / 小日向文世(こひなたふみよ)
舜の同僚で先輩の刑事。まだまだ経験の浅い瞬のそばに立ち、刑事としての働きを指導している。
少女殺害事件に関する情報を持っているかもしれない男。
葛城均 / 大杉漣(おおすぎれん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の父親で葛城清子(風吹ジュン)の夫である。
葛城清子 / 風吹ジュン(ふぶきじゅん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の母親。
最愛の子供を亡くした直後、逃げるように大阪へと暮らしを移した。
黒木信造 / 北大路欣也(きたおおじきんや)
警視庁刑事局刑事部捜査一課の警視正を務める男。
25年前には“葛城佐智絵殺害事件”を担当していたが、上司の意向により捜査が打ち切り。
それから数年後、信造は異例の大出世を果たした。
この出世がもしかするとこの事件と何らかの関係があるのかもしれない。
ちなみに新人刑事・黒木瞬の父親である。

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