トライアングル
[第10話]
03/10放送

15年前に別荘の火災の件を調べに長野県の八ヶ岳まで行っていた舜(稲垣吾郎)は、家事には放火の疑いもあったことを突き止める。不審者も登場していた。それは新藤(宅麻伸)だった。ところがその情報は、警察によってうやむやのまま葬り去られている。
さらに最近、現場に父・信造(北大路欣也)がこの現場を訪れて、同じように火災について調べていたことがわかった…。


危篤状態のサチ(広末涼子)だったが、意識を取り戻し、清子(風吹ジュン)と亮二(江口洋介)に、感謝の気持ちと別れの言葉を告げる。そのあと、サチは亡くなった…。

「俺のせいだ!」自分を責める亮二。

翌日、亮二は葛城家を訪ね、清子(風吹ジュン)に謝罪する。
憔悴しきった亮二に、「あなたも自分の人生を取り戻して」と清子は優しく励ました。
清子の言葉に、仲間の人生を狂わせてサチの命も奪った犯人を追い詰めることを心に誓う亮二…。

調査を再開した亮二は、自宅に帰ると、唯衣(相武紗季)に信造と会った時に何を話したのかを、あらためてたずねた。すると、唯衣からは意外な言葉が…。
「お兄ちゃんは信じないかもしれないけれど、黒木さんのお父さんはお兄ちゃんの味方よ」と唯衣は言うのだった。

一方、舜は疑惑を信造にぶつけていた。なぜ、新藤があらわれて、この火災事件も警察によって握りつぶされているのかを…。

信造は重い口を開いた。25年前、信造は真相を知らぬまに上層部の圧力によって捜査を外された。圧力だと知ったのは、捜査を外されてしばらく経ってからだったという。

それを知った信造は、佐智絵殺しの捜査を密かに続けていたことを明らかにする。そして、今まで集めた事件資料を舜に託した。

その頃、亮二は秋本(佐々木蔵之介)と会っていた。会社を抜け出してきた秋本は、公園で「25年前の忘れていた記憶」について亮二に話し始める。
当時、秋本を亮二と間違えられ、さちえを殺した犯人と面と向かって会っていたのだ。しかし、秋本を見たその男は、亮二と違うと分かるとすぐに立ち去ったという。そのとき、秋本はその男の顔を見ていた。そして、その男の顔を思い出したのだった…。
秋本から話を聞いた亮二は呆然とする。


亮二が向かった先は均(大杉漣)のところだった。
均の愛人宅で見つけた毒物を提示し、問い詰める亮二。
しかし均は「何も話すことはない」と言うが、亮二は「また出直します。今度は、別の手土産を持ってあなたに会いに来ます」と言って去っていく。

一方、大田西署では、サチが襲撃された事件を丸山(小日向文世)と舜(稲垣吾郎)が調べていた。鑑識の結果では、現場にいた人物からは硝煙反応が出なかった。

そこに戻ってきた亮二は、「均について徹底的に洗い直したい」と言い出し、3人は均について調べはじめる。

そんななか、舜は、信造が調べ上げた佐智絵殺しの捜査資料を亮二に渡した。
自宅で資料を読み直していた亮二は、重大な事実に気づく…。

翌日、署に出勤した亮二は「確実な証拠を手に入れた」と話し、「自ら罪を認めさせる」と電話をかける。

そして、電話の相手に「手土産ができました。あなたに会いに行きます」と告げる…。




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キャスト
郷田亮二 / 江口洋介(えぐちようすけ)
代々開業医を営んできた郷田家の次男として生まれてきた男。
そんな彼にはあるトラウマがあった。
そのトラウマとは今から25年前、初恋の同級生が殺された事件の第一発見者になった亮二は、
恐怖に怯えその場から逃げだしてしまったことだった。
自分は事件から逃げてしまった…。
その後、事故で亡くなった長男の代わりに郷田家を継ぐべく医者になった亮二だったが、事件が時効となったのをきっかけに彼の中で何か新しい感情が芽生え、
突如として医者を辞め国際警察の一員となるために家を出てしまった…。
果たして亮二が国際警察官になることを決めた本当の理由とは一体…。
黒木舜 / 稲垣吾郎(いながきごろう)
西署で働く若手の刑事。亮二が日本で行動する際の相棒でもある。
刑事になった理由は子供の頃から正義感が強いと自覚していたから。
他の刑事と違ってノンキャリアだが、仕事にかける情熱は人一倍ある。

サチ / 広末涼子(ひろすえりょうこ)
日本を活動の拠点にしながらも、国内のみならず海外からも高い評価を得ている画家の女性。

郷田唯衣 / 相武紗季(あいぶさき)
国際警察として活動する亮二の妹。唯衣自身は幼かった為、25年前に起こった事件のことは全く覚えていない。
しかしトラウマを抱えながら生活をしている亮二にとっては、唯一本心で話すことができるかけがえのない存在である。
家族とあまり関わらない亮二と家族を結ぶ鍵のような役割も彼女が務めている。

志摩野鷹也 / 堺雅人(さかいまさと)
サキのことを影ながら見守る謎の男。その正体のサキを見守る理由は不明。
富岡康志 / 谷原章介(たにはらしょうすけ)
亮二の同級生の男で、現在は出版社に勤めており編集者として活躍している。
秋本了 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
亮二の同級生の男手、現在は建設会社に勤めている。
会社ではエリート街道に乗っており、今回、上海支社の運営を任された実力者である。
丸山慶太 / 小日向文世(こひなたふみよ)
舜の同僚で先輩の刑事。まだまだ経験の浅い瞬のそばに立ち、刑事としての働きを指導している。
少女殺害事件に関する情報を持っているかもしれない男。
葛城均 / 大杉漣(おおすぎれん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の父親で葛城清子(風吹ジュン)の夫である。
葛城清子 / 風吹ジュン(ふぶきじゅん)
25年前に起こった少女殺害事件の被害者・葛城佐智絵の母親。
最愛の子供を亡くした直後、逃げるように大阪へと暮らしを移した。
黒木信造 / 北大路欣也(きたおおじきんや)
警視庁刑事局刑事部捜査一課の警視正を務める男。
25年前には“葛城佐智絵殺害事件”を担当していたが、上司の意向により捜査が打ち切り。
それから数年後、信造は異例の大出世を果たした。
この出世がもしかするとこの事件と何らかの関係があるのかもしれない。
ちなみに新人刑事・黒木瞬の父親である。

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