歌のおにいさん
[第3話]
02/06放送

途中で氷室(戸次重幸)が帰ってしまい、健太(大野智)が代わりに歌をうたうことになるなど、様々なアクシデントを乗り越えて、公開生放送はなんとか終了した。

ところが後日、視聴率調査で『みんなでうたお!パピプペポン』の公開生放送が高視聴率を獲得したことが発表される。しかも、健太が途中から登場して歌った「おもちゃのチャチャチャ」が瞬間最高視聴率をマークしたことから、テレビ夕日の専務(鶴田忍)がお祝いに駆けつけた。

専務の力は恐ろしいものである。
氷室(戸次重幸)の降板が決定し、うらら(片瀬那奈)が番組のメインを務めることになったのだ。番組の名前も「歌のおねえさんのゆかいな仲間たち」に変更された。
健太と守(丸山隆平)も引き続き出演することが決まる。

続投が決まったものの、相変わらず収録現場でナチュラルな笑顔が出てこない健太。未だに“うたのおにいさん”になりきれないでいた。そんな健太の様子に真鍋(木村佳乃)たちを困っていた。

かつて一緒に音楽をやっていた明音(千紗)も、メジャーデビューをして大活躍!
彼女の活躍を見ながら、自分探しに迷走する健太…。
「俺が歌いたいのは童謡じゃない」真鍋にそう伝えると、真鍋は「何を歌うかってことと、どう歌うかってこと、どっちが大事だと思う?」と問いかける。

そんなある日、専務の孫・ワタル(清水優哉)がスタジオに現れる。健太も一緒だ。急遽、収録に参加することになった わたるは、スタジオに上がるとヤンチャぶりを発揮! そんなワタルを、健太は思わず怒鳴りつけて泣かしてしまった。

真壁に出て行くように言われた健太は、辞める事を決意し真壁に告げるが、そのとき明音がやってくる。

「昔のように、また一緒に歌いたい」

健太は胸のうちを明音に伝えるが、「歌をうたいたいなら自分で居場所を探しなさい」と、明音は健太を突き放した。

どうすればいいんだろう・・・。健太は1人、ガランとしたスタジオでボンヤリしていると、そこに元マカロン・キッズ役のミチル(高良光莉)がわたると一緒にやってきた。
ミチルは「わたるに踊りを教えてほしい」とお願いしに来たのだ。

誰もいないスタジオの中、3人は踊りの練習をする。
その様子をサブからそっと真壁は見守っていた…。

踊りが踊れるようになったワタルは、健太に「ありがとう、歌のおにいさん!」とお礼を言った。嬉しそうなワタルの様子を見た健太は、“歌のおにいさん”に居場所を見出した…。

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01/16 第1話

キャスト
矢野健太 / 大野智(おおのさとし)
矢野健太は長年放送されてきた教育番組『みんなでうたお!パピプペポン』の“新人”歌のおにいさん。
元々はロックバンド『ジゼル』のボーカルとして活動していた男なのだが、ある日突然、そのバンドが解散。
しかもそれと同じタイミングで恋人にもフラれてしまった。
やることもない、恋人もいない、そんな生活が続いて家では家族にニート扱いされていた。
そんな彼がこのままじゃダメ人間になると必死に職を探した結果、なぜか歌のおにいさんになってしまった!?
一体どうして僕が歌のおにいさんなんかになっちゃうの!?
真鍋杏子 / 木村佳乃(きむらよしの)
『みんなでうたお!パピプペポン』を担当する凄腕の女性プロデューサー。
ベテランお兄さんの氷室が番組を支配している今の状況をなんとかしたいと毎日のように考えている。
そんな彼女がある日、番組にとって救世主となりそうな健太を見つけ、半ば無理やり健太を新人おにいさんにしてしまった。
果たして杏子にはどんな計画があるのだろうか!?
水野明音 / 千紗[GIRL NEXT DOOR](ちさ)
健太がボーカルを務めていたバンド『ジゼル』の紅一点。
愛らしいルックスの上、コアなファンも多い。
理由も伝えず、バッサリ健太に別れを告げたのがこの女の子である。
どうして突然健太をふったかは今のところ不明。
氷室洋一 / 戸次重幸(とつぎしげゆき)
『みんなでうたお!パピプペポン』の“ベテラン”歌のおにいさんで、番組を完全に支配している権力者。
周りからは王子と呼ばれており、逆らう者はだれもいない。
なぜなら彼に逆らえばあっという間に首を切られてしまうからである。
そんな彼は極度のナルシストでもあり、誰よりも自分が一番かっこいいと思っている勘違い男。
斉藤守 / 丸山隆平(まるやまりゅうへい)
健太と同じオーディションに参加し、見事に合格した“新人”歌のおにいさん。
音楽大学の声楽科を卒業した彼は以前から、将来は氷室のようなミュージカルスターになりたいと夢を抱いていた。
そのためにも歌のおにいさんとして人気を出してなんとか顔を売ろうと思っている。
明るいキャラクターで健太と比べるとはるかにおにいさんに向いているように見える。
美月うらら / 片瀬那奈(かたせなな)
元高松塚歌劇団のキトラ組に所属していた歌のおねえさん。
その実力は本物で、高松塚歌劇団で活躍していたころと同じくらいの活躍を見せている。
番組では常に氷室を崇拝しており、子どもの前で歌う童謡はなぜかいつもオペラ調である。
矢野さくら / 須藤理彩(すどうりさ)
健太の姉でしっかり者。弟は私がしっかり育てなければと幼い頃から父・光雄と一緒になに健太の尻を叩いて教育してきた。
もちろん大人になった今でも姉は健太にとって恐怖な存在である。
清水さやか / 滝沢沙織(たきざわさおり)
『みんなでうたお! パピプペポン』でメイクを担当している女性。そんな彼女の性格は一言で言えば“ツンデレ”。
番組の絶対的支配者である氷室に対しては常に優しくメイクも丁寧なのだが、なぜか新人の健太にはとてつもなく冷たい。
これは素なのかそれとも…。
小山克己 / 金児憲史(かねこのりひこ)
健太の実家である工場で働く男で、健太が心から信頼しているよき理解者。
健太が歌のおにいさんになった時も、家族にこのことを知られたくないという健太の願いを聞き入れ、
必死に隠蔽工作を手伝うことに。
矢野光雄 / 小野武彦(おのたけひこ)
健太の父で実家の工場を経営している。
幼い頃から健太と姉のさくらを一生懸命育ててきた男。
ろくに仕事もせず家にいる健太に対して、しっかり仕事をしろと怒鳴る日々だが、
本当は誰よりも健太のことを心配している。
中村洋子 / 永池南津子(ながいけなつこ)
『みんなでうたお!パピプペポン』の番組制作スタッフ。
氷室を怒らせと自分なんかすぐに首を切られてしまうと心配しており、
毎日のように氷室のご機嫌を影ながらうかがっている。

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