スター不在の上野動物園、ホッキョクグマの行動展示で再起図る

(12/04)
明治15年開園、日本初の動物園である上野動物園(東京都台東区)の来園者数が60年ぶりに300万人を下回った。昨年4月にジャイアントパンダのリンリンが死亡し、"目玉"を失ってしまったことが来園者数減少の一因。

東京都や同園は新たなパンダの貸与について中国当局と交渉を行ってきたが、四川大地震や高額なレンタル料(年間1億円程度)などを理由に、厳しい状況が続いている。

そんな中、今や上野動物園の人気を追い抜こうという勢いの旭山動物園(北海道旭川市)を手本とし、ホッキョクグマなどの行動展示を行おうとする新たな動きが始まった。ホッキョクグマは今や温暖化の影響で絶滅が危惧される希少動物。同園は14億円を投じて、その放飼場を来年度までに3倍の広さに拡張、さらに屋内飼育舎も2階建てに建て替える。

現在の、コンクリートの高い壁に囲われた時代遅れの放飼場を一新し、プール壁面をガラス化し、さらにアザラシなどの海獣用プールと隣接させることで、遊泳する姿だけでなく迫力のある海獣狩りが間近で見られるようになる。

そのような新しい試みに加えて、今後は園内の緑化にも力を入れていくという。

長年日本の動物園をリードしてきた同園の「エコ・ズー構想」は、新たな活路を見いだせるか。
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