｢サザエさん｣磯野家のブラウン管テレビの地デジ化はいつ?

｢サザエさん｣磯野家の"ブラウン管テレビ"の"地デジ化"はいつ?

(10/30)

今月で放送40周年を迎えたアニメ｢サザエさん｣(フジテレビ)のオープニングには､アナログ放送でのみ｢ご覧のアナログ放送は2011年7月に終了し､見ることができなくなります｣というテロップが流れる｡

しかし､サザエさんの家のテレビはいまだに家具調のブラウン管テレビ｡このままでは2年後､磯野家はテレビが見られなくなってしまう?

｢週刊文春｣がその周辺を検証している｡

まずは研究本｢磯野家の謎｣で知られる｢東京サザエさん学会｣代表の岩松研吉郎が推察している｡

｢原作での白黒テレビや電話の導入は､国民の世帯普及率が50%を超えてしばらく経った後にされています｡

今年5月の地デジ受信機の保有状況は60.7%ですから､磯野家もそろそろ地デジ化を考えている頃でしょう｡

ただ､アニメ版では時代設定を70年代前半で止めていますし､いきなり薄型大画面テレビが茶の間に来ると世界観を壊す恐れがありますからね｡

私としては地デジ化は"何事もなかったように無視する"と思いますよ｣

一方､地デジ化を推進する総務省地上放送課の飯倉主税は､磯野家に"買い換え"をすすめている｡

｢磯野家に地デジに切り替えていただけると普及のPR効果も抜群でしょう｡

総務省として個別の番組に意見は言えませんが､個人的には今後の展開を期待して見守っていきます｣

はたしてフジテレビは､スポンサーの東芝は､どんな決断を下す?

ところで､磯野家のテレビはすでにハイビジョン対応済み! という意外な事実をご存知だろうか｡

それも､2000年12月というかなり早い時期にだ｡

このエピソードは､｢BSフジ開局記念SP｣の｢いつも茶の間の片隅で｣

ある日､サザエとカツオの壮絶なチャンネル争いの末にテレビが故障｡サザエがフネのお腹の中にいるときに購入した年代物とあって､補習用の部品はナシ(ちなみに､アニメ版のフグ田サザエの年齢設定は24歳)

やむなく､これまでのテレビと"外見がほとんど一緒"の"最新式のBSデジタルチューナー付"のテレビに買い換えた──ということになっている｡

というわけで､磯野家は地上デジタル放送チューナーさえ購入すれば､ハイビジョン画質で地デジを楽しむことが可能､ということになる｡

実は既にパソコンやインターネット､携帯電話も登場しているサザエさんワールド(磯野家には未導入)だが､磯野家の茶の間の地デジ化はどうなることやら､さて?(淺川)