富士山遭難の片山右京が会見｢2人の無事を祈る｣

富士山で登山中に一時遭難し,18日昼ごろ静岡県警に無事保護された元F1ドライバーの片山右京(46)が同日夕､御殿場市内で会見を行った｡

片山は､

｢このたびはご心配をおかけして申し訳ありませんでした｣

と謝罪｡

当時の状況について､片山は9合目付近で1人用のテントで寝ており､同行した事務所社員の男性2人は別のテントにいたという｡

しかし､

｢強い風が吹いて､起きたら2人のテントがなくなっていた｣

と説明｡

その後､2人と200メートルくらい下で合流し､救助を要請｡

その後も､強風のため動くことができなかったという｡

片山はこの日午後､捜索隊に正確な位置を知らせるため､下山を開始｡

1人で下山した理由について､

｢本当に戻るべきなのか､いてあげるべきなのか｡

自分ひとりでは(2人を)下ろせないことが分かっていたし､たくさんの人の手が必要だと考え､下山する判断をした｣

と話した｡

また､

｢とにかく今は､2人の無事を祈るばかり｡

2人は何度もヒマラヤで長い夜を過ごした仲間であり､友達であり､(無事を?)信じています｣

としている｡

県警山岳救助隊は､片山の下山後も行方不明の2人の捜索を続けたが発見できず､同日の捜索は夕方にも打ち切られた｡19日早朝から捜索を再開する｡

行方不明となっているのは､いずれも片山が経営する会社の社員の宇佐美栄一(43)と堀川俊男(34)

また片山が､2人について｢滑落し亡くなったようだ｣と話しているとも伝えられている｡(淺川)