バンビ～ノ第一話あらすじ完全版

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博多の人気イタリア料理店サンマルツァーノ。オーナーシェフ・遠藤（山本圭）の元､厨房を仕切るのは伴省吾（松本潤）21歳である。遠藤は伴の腕を買い､多くの調理を任せている。店のフロア係で同級生､そして同棲中の恵理（吹石一恵）にも「いつか一緒にイタリア料理屋をやろう！」とすでにプロポーズ。二人の未来は明るいはずだった。
そして2007年春､伴は東京・六本木をさまよっていた。遠藤の紹介で春休みの間､一流イタリアンの店でヘルプとして働くことになったのだ。味なら誰にも負けないと強気の伴だったが､その自信は「バッカナーレ」にあっさり崩されることになる。
店に入るなり､元気よく挨拶したがシェフたちの態度は冷たい。
オーナーの宍戸（市村正親）からパスタ担当と告げられ､陰ながら闘志を燃やす伴であった。しかし､営業時間を迎えた途端､厨房の雰囲気に圧倒される。
先輩シェフの桑原（佐々木蔵之介）､あすか（香里奈）､香取（佐藤隆太）は黙々と､そしてすごいスピードで料理を仕上げていった。
その厨房のペースを明らかに乱しているのが伴なわけで､ついには作りかけのパスタを鍋ごと落としてしまう始末。当然この失敗で伴は皿洗いへ。仕舞いには香取から「田舎に帰れ！」　とまで言われてしまう。
そして営業終了後､疲れきった伴はあっという間に寝てしまった。
　翌日､伴は宍戸オーナーから「香取に聞いてブロードを作ってみろ」と指示される。ブロードとはブイヨンのこと。伴の存在を快く思ってない香取は伴に教える気が一切ない。そんな状況にも関わらず伴はブロード作りなど今までにしたことがなかった。見よう見まねで作ってはみたものの､料理とは言えないようなものしかできない。そして落ち込む伴の前に宍戸オーナーがやってくる。味見するやいなや宍戸は拳を振り下ろした。しかし､その相手は香取だった。「教えてやれと言ったはずだ！」その光景を見た伴は「俺は殴ってももらえない」とよりいっそう落ち込むばかり。さらには「何の苦労もしないで料理人面すんじゃねえ！」と香取も伴に怒りをぶつけ殴りかかるのであった。
雨の中､外へ出た伴の姿を見て､スタッフの誰もがもう戻ってこないと感じていた。
しかし､時間が経ち伴は戻ってきた。そして「ブロードの作り方を教えて欲しい､お願いします！」と香取に頭を下げる。その様子を見た宍戸は「どうしたバンビ！」と声をかける。そして続けさまに宍戸は言う。「バンビーノ。1人ではなにもできない赤ん坊の意味だ。お前にぴったりな名前だろ」と。この日から､伴省吾はようやく料理人へのスタートラインに立ったのであった…。