入川保則、自ら録音した読経で通夜それでは行って参ります

12月24日に直腸がんのため死去した俳優・入川保則(いりかわやすのり=享年72)の通夜が4日、神奈川・相模原市営斎場で営まれた。

入川は昨年3月に余命半年であることを公表して以降、自ら葬儀の準備を開始。
「自主葬」という形で、遺影や通夜の段取りも自分で決めていた。
般若心経も昨年5月ごろに自ら録音したものを使用。
斎場に、
「皆さん、今日は私のために葬儀に来て下さってありがとうございました。それでは私は行って参ります」
という入川の優しい声が流れると、弔問客は目頭を押さえた。

通夜には親族のほか、5月に公開される遺作映画『ビターコーヒーライフ』で共演した俳優・窪塚俊介(くぼづかしゅんすけ=30)や女優・飯田ゆか(いいだゆか=14)らが参列。
窪塚は、
「悲しいけど正直、分かっていたことなので複雑な感情です。できれば一緒に完成した映画を見たかった」
と故人の死を惜しんだ。

また、喪主を務めた長男の鈴木正則さん(31)も、
「本当に寝ているようで、目を覚ますんじゃないかって思うくらい。ほんのり笑顔で。
本当にこのまま起きて出てきて『お前、態度がなってないぞ』って怒られそう」
としんみり。
それでも父としての入川について尋ねられると、
「破天荒な部分もありましたが、生涯現役のかっこいい父でした」
と胸を張り、
「とにかく、よく頑張ったねということを伝えたいですね」
と父を思いやった。

告別式は5日午前11時より同所で営まれるとのこと。
同24日には都内で関係者によるお別れ会が開かれる。(伊原)


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