ひな壇芸人達寂しいギャラ事情が判明! 番組制作費は超格安だった…
(05/05)

バラエティ番組『アメトーーク』(テレビ朝日系)で放送され、一躍メジャーになった"ひな壇芸人"。
彼らが壇上に並ぶトーク形式のいわゆる"ひな壇番組"は数多く放送され、いまや全盛期を迎えている。
どうしてこんなに増えているのだろうか。
その理由について『女性セブン』が報じている。

「2009年のリーマン・ショックがきっかけで、テレビ局の広告収入が減り、制作費が削減された結果です。
バラエティー番組でいちばんお金がかかるのは、大勢のスタッフによるロケや、コントをやる際の衣装やセット。
その点、ひな壇番組は、スタジオでのトーク主体です。
ひな壇芸人のギャラは高くても50万円程度。
かなり制作費を抑えられます」(元フジテレビプロデューサー・佐藤義和:女性セブン)

1時間ドラマの1話の制作費は8000万円くらい。
対してバラエティーなら2000万円から3000万円程度で済むそうだ。
中でもとりわけ制作費を抑えられるのがひな壇番組だという。

関西では、上沼恵美子(かみぬまえみこ=58)ら現地カリスマ司会者のひな壇番組が、以前から数多く放送されていた。
地方局で制作費が限られる中、合理的な番組形式だったということなのだろう。
このところひな壇番組が増えてきたのは、テレビ局の寂しい懐事情が理由なのだ。

一方、タレント・デーブスペクター(58)は別の見解も示している。

「テレビを見ていても、全然話せないのになぜこの人が?という人が度々出ていたりしてるでしょ。
それは、事務所とのつきあいだったり、大手事務所だと売れっ子を出す代わりに売れないタレントも抱き合わせで出す"バーター"もある。
番組改編期になると、新しく始まるドラマに出演している役者を、ドラマの宣伝活動の一環として破格のギャラで出すこともザラ。
トーク力なんか考慮してないですよ。
結局、純粋に力量があるから呼ばれている人はごくわずかで、8割くらいは"ワケあり物件"です」(デーブスペクター:同)

ひな壇形式のトーク番組であれば、腕のある司会者や他の芸人達のフォローも見込めるだろう。
そのため、実力や人気のないタレントでも起用しやすい。
その対価として売れっ子タレントへの出演コストを減らすことができる。
さらには、有力事務所との繋がりも維持できるということのようだ。

テレビ離れとともに、広告収入が激減しているといわれるテレビ局。
苦境に立たされるその現状をみるに、まだしばらくの間、ひな壇番組は重宝され続けそうだ。


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