NHK大河ドラマ「篤姫」初回は過去10年中ワースト3?
(01/08)
2008年1月6日20時――。
世間の注目の中、NHKの新・大河ドラマとして「篤姫(あつひめ)」がスタートした。
幕末、現在の鹿児島県、薩摩藩島津家の、わずか1万石余の分家に生まれた篤姫が、徳川家13代将軍・家定の正室に上り詰める、波乱と苦難に満ちた女の生き様を描く物語だ。
この「篤姫」、お茶の間に初登場の人物ではない。過去、2003年にフジテレビで放送されたドラマ「大奥」で、菅野美穂(かんの みほ=30)が演じていたことがあるから、多少は馴染みのある人もいるのではないだろうか。
そこに加え、原作は人気作家・宮尾登美子の小説「天璋院(てんしょういん)篤姫」、主演は現在最も勢いに乗っている宮崎あおい(みやざき あおい=22)ときている。
2007年の「風林火山」が圧倒的な支持を得ているだけに、後任となる「篤姫」もその勢いに乗っていけるかと思いきや…なんと、初回視聴率は、関東地区で20・3%(関西地区19・8%)だった。
「なんと」というのは、「えっ、そんなに低かったの?」という意味。
現在のドラマ事情を見ると、20時台で20%を超えていると、関係者が両手を挙げて喜ぶ数字だ。でもそこは伝統のある大河ドラマ。
「20・3%? もっといけて当たり前だろう」という声すら聞こえてきそうな「常勝必須」の枠なのだ。過去10年間で言えば、2001年の「北条時宗」、2006年の「功名が辻」に次いで3番目の低さとなる。
しかし、だからといって「ダメじゃないか」とは言えないのが、これまた大河の奥深いところ。実は、幕末ものはヒットしないというジンクスがドラマ界にはあるのだ。
大河の中で、幕末を取り扱ったものは今回の作品で10作目。そのうち過去9作品のうち、期間平均視聴率(関東地区)が20%を超えたのは、わずか3作品のみ。2004年に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった天才脚本家・三谷幸喜とSMAP・香取慎吾がタッグを組んだ「新選組!」ですら、17・4%だったのだ。
NHKの佐野元彦チーフプロデューサーは「ジンクスについては十分承知しています。なぜ当たらないのかということをしっかり考えました。これまでの幕末ものは、策謀や暗殺という面ばかりがクローズアップされていましたが、実は、幕末はそのようなダーティで特殊な時代ではなく、僕らが生きている今の時代と変わらないんだと伝えたいんです」と力説する。
なるほど、そうならば短距離走のようにスタートダッシュを狙うのではなく、じっくりとひとりの女性の生涯を追うというポリシーを持ったドラマだというわけか。
考えようによっては、視聴率至上主義の今のドラマ界に「ドラマって、視聴率以上にもっと大事なものがあるんじゃない?」と一石を投じる作品に育つかもしれないわけだ。
さあ、この「篤姫」、宮崎あおい扮する主人公とともに、視聴率を超えたドラマの境地にたどり着くまでに成長できるかどうか…今後も目が離せない。(古田鉄寿)
世間の注目の中、NHKの新・大河ドラマとして「篤姫(あつひめ)」がスタートした。
幕末、現在の鹿児島県、薩摩藩島津家の、わずか1万石余の分家に生まれた篤姫が、徳川家13代将軍・家定の正室に上り詰める、波乱と苦難に満ちた女の生き様を描く物語だ。
この「篤姫」、お茶の間に初登場の人物ではない。過去、2003年にフジテレビで放送されたドラマ「大奥」で、菅野美穂(かんの みほ=30)が演じていたことがあるから、多少は馴染みのある人もいるのではないだろうか。
そこに加え、原作は人気作家・宮尾登美子の小説「天璋院(てんしょういん)篤姫」、主演は現在最も勢いに乗っている宮崎あおい(みやざき あおい=22)ときている。
2007年の「風林火山」が圧倒的な支持を得ているだけに、後任となる「篤姫」もその勢いに乗っていけるかと思いきや…なんと、初回視聴率は、関東地区で20・3%(関西地区19・8%)だった。
「なんと」というのは、「えっ、そんなに低かったの?」という意味。
現在のドラマ事情を見ると、20時台で20%を超えていると、関係者が両手を挙げて喜ぶ数字だ。でもそこは伝統のある大河ドラマ。
「20・3%? もっといけて当たり前だろう」という声すら聞こえてきそうな「常勝必須」の枠なのだ。過去10年間で言えば、2001年の「北条時宗」、2006年の「功名が辻」に次いで3番目の低さとなる。
しかし、だからといって「ダメじゃないか」とは言えないのが、これまた大河の奥深いところ。実は、幕末ものはヒットしないというジンクスがドラマ界にはあるのだ。
大河の中で、幕末を取り扱ったものは今回の作品で10作目。そのうち過去9作品のうち、期間平均視聴率(関東地区)が20%を超えたのは、わずか3作品のみ。2004年に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった天才脚本家・三谷幸喜とSMAP・香取慎吾がタッグを組んだ「新選組!」ですら、17・4%だったのだ。
NHKの佐野元彦チーフプロデューサーは「ジンクスについては十分承知しています。なぜ当たらないのかということをしっかり考えました。これまでの幕末ものは、策謀や暗殺という面ばかりがクローズアップされていましたが、実は、幕末はそのようなダーティで特殊な時代ではなく、僕らが生きている今の時代と変わらないんだと伝えたいんです」と力説する。
なるほど、そうならば短距離走のようにスタートダッシュを狙うのではなく、じっくりとひとりの女性の生涯を追うというポリシーを持ったドラマだというわけか。
考えようによっては、視聴率至上主義の今のドラマ界に「ドラマって、視聴率以上にもっと大事なものがあるんじゃない?」と一石を投じる作品に育つかもしれないわけだ。
さあ、この「篤姫」、宮崎あおい扮する主人公とともに、視聴率を超えたドラマの境地にたどり着くまでに成長できるかどうか…今後も目が離せない。(古田鉄寿)
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