サマソニ等大型フェスで地蔵問題が噴出! お目当ての歌手以外はスマホに夢中!
(08/30)

8月14日から16日にかけて東京と大阪の2会場で開かれ、3日間の合計で30万人もの観客を集めた音楽イベント『SUMMER SONIC 2026』。世界各国から集結した豪華な出演者が会場を沸かせた一方で、一部の観客による鑑賞態度が大きな課題として浮き彫りとなった。それが、いわゆる"地蔵"と呼ばれる行為だ。

地蔵とは、様々なジャンルの歌手やバンドが集まる音楽フェスティバルにおいて、自身が目当てとする出演者を近くで観賞する目的で、出番より遥か前の時間帯からステージ前方エリアを不当に占有し続ける行為を指す。単独公演とは異なり、全自由席で行われることが多い大型フェスでは、早い段階から前方で待機していればお気に入りのアーティストを間近で鑑賞できるため、こうした場所取りが横行しやすい。

お目当て以外の出演者がパフォーマンスを行っている最中、前方エリアに陣取る地蔵たちは手拍子や歓声を送ることもなく、無反応を決め込むケースが多い。
他の出演者の熱心なファンからすれば観賞の妨げとなり、不快感を抱かせる原因となる。各フェス運営側も公式注意事項で場所取り行為を厳格に禁止しているものの、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のように前方観賞エリアを完全事前抽選制にするなどの対策を講じない限り、根本的な解決は困難なのが実状だ。

今年のサマソニでは、例年以上にこの問題が深刻化した。8月15日の東京公演において、Suedeのステージを鑑賞しようと前方エリアへ向かったファンは、その惨状に苦言を呈する。

「15日の東京会場の2番目に大きいステージでは、元トーキング・ヘッズのデビッド・バーンがトリ、その前にサカナクション、さらにその前がSuedeという流れでした。自分はSuedeを前の方で見るために、その前の羊文学の出番が終わったタイミングで前方エリアにむかったのですが、すでにサカナクションのグッズを身に着た人たちが結構いました。Suedeのパフォーマンスが始まっても、サカナクション待ちの人たちはほぼ微動だにせず、ほとんど盛り上がっていない様子で、大合唱が起こる『Beautiful Ones』でも一切歌っていませんでした。中にはステージさえも見ず、ずっとスマホを見て、ゲームをしている人もいたそうです。」

同様の光景は他のステージでも目撃されている。8月14日の東京公演に出演した英ロックバンドのカサビアンの演奏時にも、次に登場するBLACKPINKのジェニーを目当てとした観客が前方エリアを埋め尽くしていた。

「カサビアンの次にBLACKPINKのジェニーという順番だったのですが、カサビアンの前方エリアには明らかにジェニーファンと思われる若い男女が多数いました。一曲目にやったライブでも一番盛り上がる『Club foot』という曲の時でさえも、全く知らない様子で、全然ノッていませんでした。音楽のジャンルも方向性もかなり違うので仕方ないのですが、棒立ちでずっとスカされてると悲しい気持ちになりますね」

一方で、同じく大物海外アーティストが出演する『FUJI ROCK FESTIVAL 2026』では、同様の問題がほとんど物議を醸さなかった。今年同フェスには高い人気を誇る藤井風が出演し、彼が出演する日程の券は異例の速さで売り切れた。当然、朝からステージ前方に居座るファンも多数存在したが、SNS上で批判の声が上がることは稀であった。

藤井風のファン層は地蔵行為が周囲やアーティストに与える悪影響を深く理解しており、応援するアーティストの品格を損なわないよう、目当て以外の出演者の演奏中も積極的に踊ったり盛り上げたりする配慮を徹底していたという。


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