嵐松潤＆長澤「隠し砦の三悪人」がカンヌ国際見本市出展へ

(05/12)

嵐・松本潤（まつもとじゅん・24）や長澤まさみが出演する､黒澤明監督作品のリメーク「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」が､カンヌ国際映画祭に併催される国際見本市に出展されることが10日､分かった。

この国際見本市には､例年世界から800社､数千人ともいわれる映画プロデューサーやバイヤーなどが揃い､世界各国から集まる映画配給会社へ新作映画を売り込むプロモーションの場となっている。

同作は既に台湾､タイでの公開が決定済みだが､欧米での公開に向けて売り込みをかけるのだろう。

「世界のクロサワ」の名作のリメークという市場価値を充分に活用したプロモーションが期待されているということか。

もっともこの「国際見本市」は､黒澤が「影武者」で「パルム・ドール（グランプリ）」を受賞した「カンヌ国際映画祭」とは別のイベント。招待作品がコンペにかけられる映画祭に併設されている見本市だ。

スポーツ紙の御用報道では「日本はもちろん､全世界を席巻する日は近い」といったヨイショを繰り広げているが､黒澤のオリジナルに､登場人物でも脚本の構成でも大幅に手が入れられたこの作品については“リメイク”としての価値を疑問視する声もある。

とはいえ､昨年､映画祭と見本市が開催中のカンヌに､招待もされていなければ見本市への出品もしないのに出かけて行き､“プロモーション”を行ったSMAP・木村拓哉の「HERO」と､同・香取慎吾の「西遊記」とに比べたら､正面玄関から入っていくだけでもよほど立派な態度だが。（淺川）