『七瀬ふたたび』で主演する蓮佛美沙子は、かの武田信玄公のお墨付きの女優だって!?

「最近、NHKって評価できるよな〜」と思えるのは、ドラマラインナップの充実度。

特に、この秋からも話題のドラマを続々世に放つとあって、期待も高まっている。

その中でも、ひときわ注目を集めているのが10月9日(木)スタートのドラマ『七瀬ふたたび』(NHK総合/木20:00)。

同名の原作『七瀬ふたたび』は作家・筒井康隆(つついやすたか=73)の代表作の一つで、1979年にNHKでドラマ化され大人気となった超能力サスペンス。

また1995年には木曜の怪談にて、1998年にはテレビ東京でドラマ化された。

母親の死をきっかけにテレパス(精神感応能力)としての能力に目覚めた主人公・七瀬が、同じ能力を持つ少年・朗、予知能力を持つ青年・恒介とともに自らの超能力の謎を探り、超能力を悪用しようとする組織に立ち向かうというお話。

今作では、時代設定を現代に移し替えて新たにドラマ化されているので、時代的な違和感は何一つなく、すんなりとドラマに溶け込めるようになっているとか。

主人公の火田七瀬を演じるのは新進気鋭の女優、蓮佛美沙子(れんぶつみさこ=17)。

今回が初の連ドラ出演となった彼女は、当初“七瀬”という役をつかもうと必至で台本と格闘していたのだとか。

しかし、

「徐々に七瀬が自分の中にいるような感覚をつかめるようになり、今では台本を読んだときに“七瀬ならこう動くだろうな”と分かるようになってきました」と語るように、今ではすっかり自信もついてきている様子。

岩渕恒介に扮する塩谷瞬(しおやしゅん=26)は、もともと小説版も前作のドラマについてもファンだったとか。

今回のバージョンは、前作よりももっとドラマ要素を強くするとのこと。

ドラマ要素が強くなるということは、それぞれのキャラクターの人間性が垣間見える、つまり強い部分や弱い部分、苦悩や葛藤が丁寧に描かれるということ。

「僕は予知能力を持っている役ですが、未来が見えてしまったときにどう苦悩するのか、能力者たちが集まったときにどういう気持ちで共感するのかなど、なるべく丁寧に描いて作っていきたいと思っています」と、こちらも意欲的。

こうした彼らを支えるのが、歌舞伎俳優の二代目市川亀治郎(いちかわかめじろう=33)。

市川が演じる高村健一という役は、作中で「超能力を持たない普通の刑事」として描かれている。

「刑事役ですが、後半まで犯人にしか見えません(笑)。クライマックスでは、能力を持った人たちを阻害する側から、何となく理解を示す橋渡し的な役になります」と、キーパーソンであることを示唆。

また、「蓮佛さんはとても目がきれいで純真な心を持っている。第1話を見せてもらいましたが、非常にきらきらと輝いています私は汚れ役として頑張っていきたいです!」と、援護射撃。

同じNHKの大河ドラマ『風林火山』の武田信玄役で一躍その名が知られ渡り、「歌舞伎界に亀治郎あり」とされた名優に認められているわけだから、初連ドラといえ、蓮佛は気が抜けないだろう。

それだけに、大きな期待を素直に寄せてしまえるのだが。(古田鉄寿)


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