朝青龍進退問題再び!背任帰国に激怒の横審委員が引退勧告を要求へ

初場所で復活優勝した横綱・朝青龍(あさしょうりゅう=28)のモンゴル帰国が、波紋を広げている。

朝青龍は27日、個人マネージャーを通じ日本相撲協会に海外渡航申請を出し、モンゴルに帰国。

しかしこの帰国は、千秋楽でのガッツポーズが横綱審議会で問題視されたことについて、同協会の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が朝青龍に対し、29日に師匠の高砂親方(元大関・朝潮)を通じ、厳重注意する意向だったことを無視する形になった。

この帰国は、渡航申請が提出されているように、突然のものではない。

当初は、場所明けの26日に帰国する予定だった朝青龍は、協会から27日に記者会見を実施するよう要請され、帰国を先延ばしにしていた。

渡航申請の書式には、師匠の印鑑が必要とあって、高砂親方は29日の理事長からの注意があるにもかかわらず、帰国を認めていたことになる。

協会への背任行為といえる帰国に、一部の横審委員は緊急の臨時委員会を開き引退勧告を突きつける強行意見も飛び出した。

優勝した朝青龍に、早くも進退問題が浮上する異常事態が発生した。

初場所初日に朝青龍が稀勢の里を下した際には「即、引退なんて言えません」としていた歌舞伎俳優の澤村田之助委員は「スポーツ報知」の取材に対し「注意するときに日本にいるのは当然。横審、相撲協会をなめている」と激怒。

背任帰国を重大視し臨時委員会を招集し引退勧告を提案する考えを明かした。

澤村委員の主張が通れば近日中に横審を招集。内規では委員の3分の2以上の賛成で引退勧告が可能になる。

ちなみに、この勧告には強制力は無い。(淺川)


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