ジョシデカ〜女子刑事〜
[第9話]
12/13放送

畑山来実(仲間由紀恵)が撃たれた!
銃声を聞いた桜華子(泉ピン子)は、また来実が発砲したと思い、急いでそちらへ向かう。と、そこには銃弾を受けて倒れている来実の姿があった。

日暮署の刑事は皆、容疑者だといわれるが、華子を筆頭に「自分たちは銃を探す」というのだった。
幸い来実の命に別状はなく、病院へ搬送され、しばらくして意識を取り戻す来実。そこで木崎(大浦龍宇一)に、使われた拳銃が警察官が使用するものと同じで、犯人が警察内部にいる可能性が高いことを知らされる。
病室を抜け出し、急いで捜査へ戻ろうとしたその時、華子から来実を守るよう言われたパク・ジウォン(リュ・シウォン)が現れ、来実を引き止める。ジウォンが必死に説得し、来実はなんとかベッドに戻る。
その時、ジウォンの元に、華子が病院に来たという連絡が入った。

来実を残し、華子を迎えにジウォンは部屋を出る。
ジウォンと入れ替わるように入ってきたのは、岩代百枝(片平なぎさ)だった。岩代は警察を辞め、母親の面倒をみるために岩手に帰るのだという。本当はもっと早く帰らなくてはならなかったが、やり残したことがあるような気がして、踏ん切りがつかなかったのだという。岩代は「あなたを刑事として送り出せてよかった」と言い、その連絡先を来実に知らせるのだった。

一方、ロビーで華子を捜すジウォンだったが、華子の姿はどこにもない。ふとイヤな予感がして急いで病室に戻ったジウォンの背後に、怪しい影が忍び寄っていた……。

病室から何気なく外を見ていた来実だったが、そこで放置自転車がたくさんあり、救急車が通れないという光景を見た。来実は前に岩代から聞いた話を思い出し、もしかして、自転車がキーワードなのではないかと思うのだった。そして、こっそり病室を抜け出した。

来実の予想通り、被害者の手の平に書かれていたのは、自転車の防犯登録番号だった。来実はそのことを、やってきた華子と柳田(田中哲司)に伝える。
以前、岩代から聞いた、放置自転車のせいで救急車が通れず、死んでしまった子供の話をし、その母親が犯人なのではないかと来実は説明する。が、その母親は、周囲を恨みながら、後追い自殺をしていた。

計画的な殺人を計画し、銃が正確に撃てる人物――そこで来実はハッとする。岩代百枝という名前を組み替えると、警察が犯人かと目をつけていた「山木早代」の名になるのだった。
岩代教官が犯人? そんなことは信じられない来実だったが、おそるおそる岩代の携帯電話に電話をかけ、会って話がしたいという。
すると、「では指定したところに来てほしい」という岩代の声の向こうから、「来ちゃダメだ!」というジウォンの声が聞こえた。
しかし、岩代はそれにかまわず、「プラグメントホテルに一人できて。でないと、あなたの大事なボディガードが危ないわよ」と脅しをかけた。それを聞いて、茫然とする来実であった。
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キャスト
畑山来実 / 仲間由紀恵(なかまゆきえ)
この秋から、日暮署刑事課・捜査一係に配属された新人刑事。明るく、正義感が強く人情味があり、前向きでめげない。ただし、ちょっと天然ボケ。
視力は7.0で、抜群の動体視力を持っており、猛スピードで逃走する車と一瞬すれ違っただけで、運転手の顔を識別できる。また、射撃の腕にも優れているが、“危険回避のため”という勝手な判断で許可なしに発砲してしまい、上司の華子や青山課長の頭を悩ませる。
桜華子 / 泉ピン子(いずみぴんこ)
日暮署刑事課・捜査一係のベテラン刑事。
口も性格も悪いが、35歳の春に交通課から念願の刑事課に移動し、いまや検挙率は署内ナンバーワン。
刑事課にきてから18年間、同期の男たちが出世し、女性は次々と結婚して職場を去ってゆく中、「現場一筋、イチ刑事」として努力し現在に至る。地道な捜査スタイルから“ねばりの華子”のニックネームがあるほどで、アメとムチを巧妙に使い分けながら、幾多の事件を解決してきた。柔道は二段の腕前。
岩代百枝 / 片平なぎさ(かたひらなぎさ)
来実の警察学校時代の主任教官。
凛とした姿勢、確実に標的をものにする、正しく発せられる美しい日本語――そんな超人的な美しさにあこがれ、彼女のような女性警官になりたいと、来実が心から願う憧れの存在。

パク・ジウォン / リュ・シウォン(りゅ・しうぉん)
華子が若かりし頃、唯一愛した韓国人男性、パク・チョンスの忘れ形見。ジウォンは2歳のときに実母を亡くしている。そのころ、日本で仕事をしていたチョンスが華子と恋に落ちたため、ジウォンは華子のことを母親のように慕う。
ジウォンは、韓国でカメラマンをしていたが、あることがきっかけで“生きることへの意欲”をなくしてしまい、本当の母のように接してくれた華子を頼って、日本にきた。料理が得意で、日暮署の刑事たちは、ジウォンの差し入れを楽しみにしている。

青山光一郎 / 益岡徹(ますおかとおる)
日暮署刑事課・捜査一係の課長。
華子の三期下の後輩だが、猛勉強して警部になった。刑事のくせに臆病で、現場が苦手。実はかつて、仕事一筋に働く華子に憧れ「ボクと結婚してください!」とプロポーズしたことがある。
結局、あっさりとフラレてしまったが、華子はいまだにそのラブレターを持っていると、それをダシに脅されたりする。
吉井耕介 / 大倉孝二(おおくらこうじ)
日暮署刑事課・捜査一係所属。テレビ局が事件現場へくると、わざわざカメラに映ろうとしたり、派手な行動をとったりするミーハーな男。刑事ドラマに憧れて刑事を目指したので、現場で事情聴取する自分に酔いしれることもしばしば。

本田聡史 / 袴田吉彦(はかまだよしひこ)
日暮署刑事課・捜査一係所属。
いつも日焼けをしているマッチョ。時間があれば、署内でいつも筋トレをしている。ジャケットにアーミーブーツといういでたちだが、実は気が弱く、本当は殺人事件などには関わりたくないと思っていたりする。

高木潤 / 鈴木浩介(すずきこうすけ)
日暮署刑事課・捜査一係所属。
来実が来るまでは最年少で、雑事をいつもやらされていた。華子が指導者となったこともあるが、鬼のような特訓にも負けず、刑事として無事生き残っている。

川口卓也 / 金子昇(かねこのぼる)
警視庁捜査一課の刑事。
父親は警視正、祖父は警視長というエリート警察官一家に生まれた。イケメンだが、女性蔑視、所轄蔑視な部分があり、来実は「わけのわからないサル」、華子は「こうるさいオバサン」としか思っていない。


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