鈴子の恋
[第6週]
02/06放送

英次郎(片岡鶴太郎)が出来心から大変なことをしてしまう。なんと鈴子(映美くらら)を引き込むために新興演芸が用意した“支度金”を使い込んでしまったのだ。英次郎は鈴子(映美くらら)に土下座をして謝った。

苦しい財政の中、半ば自転車操業で興業してきた一座には到底お金を返せない。鈴子は吉本興業からも誘いが来ていたが、これでは新興演芸に入団せざるを得なかった。半ば諦めの気持ちで新興園芸への入団を考える鈴子だったが、そんな鈴子に新興演芸は「鈴子一座を解散しても才能のない座員たちの面倒を見るのは無理」と告げた。

新興演芸の意向を聞いた鈴子は、悩んだ挙句、新興演芸に返済して、吉本に入ることを決める。吉本興業で鈴子は春夫(佐野和真)と漫才コンビを組むことにした。

鈴子たちは大阪・花月で初公演が決まるが、大抜擢されたことから周囲の芸人たちからイジメに遭ってしまう。鈴子にとって大変厳しい環境の中、中国での『日本兵慰問公演』で一緒だった柳枝(神保悟志)だけが力になってくれる。

吉本に入った鈴子だったが、ワカナ(三倉佳奈)から「一緒にコンビを組みたい」と熱いラブコールを受ける。しかし周囲からは「ワカナと組んだら、主役を張れる鈴子が脇に回らなければならない」と反対される。一方、英次郎は新興演芸の御子柴(彦摩呂)から「このままでは鈴子が柳枝の愛人にされてしまい、芸暦に傷がつく」と移籍を勧められていた。

そんななか、鈴子とワカナの一夜限りのコンビが復活する。

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キャスト
日向鈴子 / 映美くらら(えみくらら)
旅芝居「日向鈴子一座」の座長。のちに芸名をミヤコ蝶々とする。
一座の座頭・英次郎と継母・さきに育てられるが、さきが実の母親だと思っている。
物心つく頃から十数人の座員に囲まれ育ったため、明るく耳年増な性格。

日向英次郎 / 片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)
鈴子の父親。「日向鈴子一座」の太夫元であり座頭。
数十人の座員を抱えて苦しい経営だがきりもりしている。
前妻・ハナとの間には子供の英一と鈴子がいたが、直感で鈴子を連れて来た。
日向さき / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
鈴子の継母で、元芸者。
妻子がいた英次郎と駆け落ちをして神戸にやってきた。
鈴子を赤ん坊の頃から大切に育てており、実の母親以上の愛情を注ぎたいと思っている。
橋口良太(青年時代) / 鈴木裕樹(すずきひろき)
鈴子の初恋の少年。芝居小屋の隣に住んでいる良家の息子。
舞台で華やかに舞う鈴子に恋をする。

父親の仕事の都合で東京に引っ越すことを手紙に書送るが、
鈴子はその手紙をすぐには読めず音信不通になってしまう。
春夫 / 佐野和真(さのかずま)
一座の漫才師であり、ギター演奏者。
座員で夫のいる蓮華と親しい仲。
明るく優しいが、座員の夏子にも手をだそうとするなど女にだらしない。
佐伯真蔵 / 木村了(きむらりょう)

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