鈴子の恋
[第8週]
02/20放送

鈴子(映美くらら)はワカナ(三倉佳奈)と一緒にラジオ漫才をやることになった。ところが生本番中にワカナが想いを寄せていた一関(岡田浩暉)が戦死したことを知る。

号泣で漫才どころではないワカナ。鈴子は気転を利かせて“悲しい漫才”で、その場を切り抜ける。

その翌日、鈴子は戦地から負傷兵として帰還していた良太(鈴木裕樹)と再会するが、良太はその場を立ち去ろうとする。その時、ワカナが良太に近づいていった。

終戦から3年経過し、鈴子は再び旅一座を結成する。一座の名前は“柳枝劇団”だ。終戦になり戦地に赴いた男たちが帰還してくるなか、英次郎(片岡鶴太郎)は戻って来ず、行方不明になっていた。


そんななか、美麗(多岐川華子)という女性が入団したいとやってくる。鈴子は断ろうとするが、柳枝(神保悟志)が許可する。さらにせい(かとうかず子)からの紹介で朝治(山崎樹範)が弟子になった。

ある日、鈴子は大阪でワカナと会う。しかし彼女は覚せい剤・ヒロポン中毒になっていた。

鈴子は、10年ぶりに真蔵(木村了)と再会する。戦争を切り抜けた真蔵は心身ともに逞しい男に成長しており、今では小屋主となっていた。

「妻とうまくいっていない」という真蔵は鈴子を誘う。それから2人はこっそり会うようになっていた。鈴子の変化に気付いた柳枝(神保悟志)は嫉妬する。そんな柳枝を美麗は誘惑した。

真蔵と鈴子は浜辺で密会を重ねる。真蔵は「鈴子とやり直したい」というが、鈴子はそれを拒んでいた。しかしその様子を美麗がずっと見ていた。

それから数日後、真蔵の妻・茂子(海老瀬はな)が鈴子に会いにくる。茂子は鈴子を非難し、興業をやめて、二度と興業に来ないでほしいと言われる。

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キャスト
日向鈴子 / 映美くらら(えみくらら)
旅芝居「日向鈴子一座」の座長。のちに芸名をミヤコ蝶々とする。
一座の座頭・英次郎と継母・さきに育てられるが、さきが実の母親だと思っている。
物心つく頃から十数人の座員に囲まれ育ったため、明るく耳年増な性格。

日向英次郎 / 片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)
鈴子の父親。「日向鈴子一座」の太夫元であり座頭。
数十人の座員を抱えて苦しい経営だがきりもりしている。
前妻・ハナとの間には子供の英一と鈴子がいたが、直感で鈴子を連れて来た。
日向さき / 浅野ゆう子(あさのゆうこ)
鈴子の継母で、元芸者。
妻子がいた英次郎と駆け落ちをして神戸にやってきた。
鈴子を赤ん坊の頃から大切に育てており、実の母親以上の愛情を注ぎたいと思っている。
橋口良太(青年時代) / 鈴木裕樹(すずきひろき)
鈴子の初恋の少年。芝居小屋の隣に住んでいる良家の息子。
舞台で華やかに舞う鈴子に恋をする。

父親の仕事の都合で東京に引っ越すことを手紙に書送るが、
鈴子はその手紙をすぐには読めず音信不通になってしまう。
春夫 / 佐野和真(さのかずま)
一座の漫才師であり、ギター演奏者。
座員で夫のいる蓮華と親しい仲。
明るく優しいが、座員の夏子にも手をだそうとするなど女にだらしない。
佐伯真蔵 / 木村了(きむらりょう)

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