天地人第1話あらすじ完全版

天地人

[第1話]

01/04放送

天正14年＝1586年。大坂城。上杉家の家臣・直江兼続（妻夫木聡）は主君の景勝（北村一輝）とともに豊臣秀吉（笹野高史）の前にいた。
諸国の武将たちから兼続の噂を聞きつけた秀吉は、彼を自分の家臣にしようと呼び寄せたのだった。
だが、兼続は自分の主君は景勝だけだと言って、それを断る。

時はさかのぼって、永禄7年＝1564年。後の兼続である与六（加藤清史郎）は越後上田庄の勘定奉行・樋口惣右衛門（高嶋政伸）とお藤（田中美佐子）の子として生まれた。

与六が5歳の時、領主の長尾政景（村田一道）が野尻湖で溺死。長尾家の家臣たちは上杉輝虎（阿部寛）が企んだ暗殺ではないかと噂する。
長尾家と上杉家は越後国主の座をめぐり、不仲が続いていたが、この事件を機に両家は一触即発の状態に陥った。

政景を弔おうと城に向かった輝虎は兵たちに矢を向けられながらも、堂々たる態度で城内へ。
自らの姉であり、政景の妻である桃（高島礼子）の前へと歩み出る。
輝虎を疑う者がいようとも、桃だけは彼のことを信じていた。

だが、政景の息子・喜平次（溝口琢矢）は輝虎に向かって父の敵と言い、剣を向ける。
それでも、顔色変えることなく堂々たる態度を続ける輝虎に、喜平次は圧倒された。
やがて、輝虎は喜平次を自らの養子とする。この喜平次こそ、後の景勝だった。

喜平次は侍となる修行のため、坂戸にある寺・雲洞庵に入る。
すると、住職の北高全祝（加藤武）は輝虎に、喜平次が心を割って何でも話せる家臣が必要だと告げた。

話を受けた惣右衛門やお藤から、喜平次の家臣となるべく雲洞庵に入るよう命じられた与六だが、自分は父の跡を継いで勘定奉行になるのだと泣いて拒絶。
惣右衛門もお藤も内心では葛藤しつつ、与六を冷たく突き放した。

数日後、与六は雲洞庵へ。挨拶の言葉を詰まらせ、自分はこんなところに来たくはなかったと思いの丈を叫んだ。それを聞いた輝虎は誰にも臆せず、本音を言う与六に高笑いする。

こうして、後に長く続く主君・喜平次＝景勝と家臣・与六＝兼続の関係が始まった。

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