天地人
[第31話]
08/02放送

上洛した菊姫(比嘉愛未)とお船(常盤貴子)は淀(深田恭子)からヒメサユリをたくさん集めるよう命じられる。
知らせを受けた兼続(妻夫木聡)は、ヒメサユリを集めて京へ送った。
淀は送られてきたヒメサユリで部屋を飾り、大名の奥方たちは彼女の趣向をほめたたえた。

そんな中、秀吉(笹野高史)の嫡男・鶴松がわずか3歳で他界。
秀吉は家督を甥の秀次に譲り、朝鮮出兵の準備にかかっていた。
大名の奥方たちは、世継ぎの母でなくなった淀のことを気にかけなくなる。
菊姫から自分も子ができずに悩んでいると励まされた淀の心は癒された。

文禄元年=1592年、上杉軍は朝鮮出兵に備え、京に入った。
そこで兼続とお船、景勝(北村一輝)と菊姫は久しぶりに再会。
兼続は三成(小栗旬)に朝鮮出兵をやめるよう秀吉に進言したいと頼むが、拒まれる。

そして、1年後、上杉軍に出兵の命が下った。
景勝と兼続は戦をむなしく思いつつも無事に戻ってくることを誓って、朝鮮に渡った。
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キャスト
直江兼続 / 妻夫木聡(つまぶきさとし)
直江兼続は、上杉謙信から「天下を取ることなどは小事に過ぎず、それよりも“義”を貫いて生きることの方が大事」と教えられ、少年時代を過ごしてきた。
“義”というものはなにか、そう考えながらいつしか大人になった兼続は、謙信の死後、越後の命運を握ることになった上杉景勝を支えることが、今の自分の“義”の貫き通し方であると考えた。
織田信長が天下統一を進める中、若き兼続は「愛」の時が掲げられた兜をかぶり、越後の民を守る戦に挑む。
すると兼続の“義”を貫く果敢な姿を見た、真田幸村や前田慶次郎など、兼続と同じように“義”を掲げる戦国の猛者たちが彼のもとに集まってくるのであった。

上杉謙信 / 阿部寛(あべひろし)
“越後の龍”と称され、その奇抜な発想に周りにいる誰もが恐れた、戦国時代屈指の戦術家である。
謙信は越後の守護代・長尾為景の末子として生まれ、病弱な兄のかわりに跡取りとなった。
彼の行動指針は“義”。謙信本人に加え、彼につく家臣たちもが、利益にもならないでも文句一つ言わずに従った。
それは、自分たちのやっている行動が“義”そのものであるという強い信念を持っていたからだと言われている。
上杉景虎 / 玉山鉄二(たまやまてつじ)
北条氏康の七男として生まれたが、北条家の人質として他家を転々とさせられる散々な幼少期を過ごしてきた。そんなこともあり幼い頃から今に至るまで、人間不信を抱えていた。
しかしそんな景虎にも転機が訪れる。
元亀1年(1570年)の越相同盟締結により上杉家に養子として迎えられたのだ。
これで上杉家の一員として落ち着くことができる。
ところがそんな安堵の生活もそう長くは続かなかった。
謙信が亡くなる際、景虎に関する遺言を残さなかったのだ。
それにより「御館の乱」が勃発することになった・・・。
仙桃院 / 高島礼子(たかしまれいこ)
景勝の母で、謙信の実姉にあたる女性。夫・長尾政景が亡くなったことをきっかけに仏門に入り“仙桃院”を名乗るようになった。
母としてここまで、景勝を上杉家の世継ぎとして熱心に教育してきた。
華姫 / 相武紗季(あいぶさき)
景勝の妹。性格はとにかく明るく、無邪気な女の子である。
直江兼続とは、年齢が近いことから幼馴染のような関係にある。
人質としてたらい回しにされている景虎に恋心を抱く。
とざされた景虎の暗い心を開くのがこの女性である。
菊姫 / 比嘉愛未(ひがまなみ)
景勝の正室(正式な妻)。武田信玄の六女としてこの世に生まれた。
景勝との結婚理由は、上杉氏と同盟を結んで信長に対抗するため。
自分の人生が政治に利用されていることで、言いたいこともろくに言わないもの静かな性格になってしまった。
泉沢久秀 / 東幹久(あずまみきひさ)
上杉景勝の家臣。兼続とは幼い頃から生活を共にしている親友関係。
おしゃべりでどこか抜けているところがあるが、相手を思いやる気持ちは人一倍あり、兼続の一生を支え続ける男でもある。
また、景勝への強い忠誠心を持っている。
樋口与七 / 小泉孝太郎(こいずみこうたろう)
兼続の弟で惣右衛門の次男である。
大人になるにしたがって、家(家系)を守るのは自分だと自覚するようになった。
すると次第に兄・兼続へのライバル心が強く現れるようになってしまった・・・。
お藤 / 田中美佐子(たなかみさこ)
兼続の母であり、直江景綱の妹である。兼続に対しては厳しい教育をしてきたが、それは家族のことを思っての行動であり、本当は温かく優しい性格の持ち主である。
樋口惣右衛門 / 高嶋政伸(たかしままさのぶ)
兼続の父で、長尾政景に仕える家臣。武士としての出世欲はないものの、台所や城中で使う薪や薪を調達する薪炭奉行の仕事でめきめきと頭角を現し、最終的には家老にまで抜擢された。
上杉景勝 / 北村一輝(きたむらかずき)
兼続の主君。越後国上田長尾氏当主である長尾政景の次男として生まれ、
その後に叔父である上杉謙信の養子となり上杉家を継ぐこととなった。
常に物事を冷静に見つめ、正確な判断を下す才能にたけていた。
兼続とは幼少期から常に行動を共にしてきただけに、その絆の深さは計り知れない。
初音 / 長澤まさみ(ながさわまさみ)
真田幸村の妹。忍びとして異国を行き来することも多いので、異国の事情にも通じている。
初音が仕える場所には必ず天下がついてくると語られていた。
忍びとは言えど、中身は無邪気で可愛らしい女性。
兼続の真っ直ぐな性格にいつしか惹かれていくこととなる。
お船 / 常盤貴子(ときわたかこ)
与板城主の直江景綱の娘。兼続とは従姉関係にある。
男子のいない直江家の跡取りのため、親の意向で婿を探していた。
その後、一度結婚するものの早くして夫を亡くす。
そんなお船の姿を見た景勝の意向で、後に直江家に兼続が婿入りした。
小早川秀秋 / 上地雄輔(かみじゆうすけ)
徳川家康に天下を取らせた男として知られている。
木下家定の五男として生まれたのち、秀吉の養子になり“羽柴秀俊”を名乗った。
その後、小早川隆景の養子として小早川家に入った為、秀俊から秀秋に改名した。
そんな彼が筑前名島城主となったころ、関ヶ原の戦いで西軍に参戦するが、戦の途中で東軍へ鞍替え。
西軍を攻撃し東軍を勝利に導いた。
この戦での立ち振る舞いが評価され、備前岡山城主となった。
真田幸村 / 城田優(しろたゆう)
日本一の兵(つわもの)と呼ばれている男。関ヶ原の戦いでは西軍に属し、関ヶ原へと急ぐ東軍徳川秀忠軍を遅参させたことで有名。
その後も、大坂夏の陣で豊臣側に属し、家康の本陣を壊滅状態にまで追い詰めた天才軍師である。
景勝と兼続のことを慕っており、上杉家を離れてからも二人への恩は常に忘れず心に持っている。
淀 / 深田恭子(ふかだきょうこ)
豊臣秀吉の側室で、織田信長とは姪の関係にある。1589年には捨(鶴松)、1593年には拾(秀頼)を生んで秀吉に喜ばれた。
秀吉が死んでからは秀頼の後見人として豊臣家の実権を握った女性である。
石田三成 / 小栗旬(おぐりしゅん)
幼い頃から小姓として仕えてきた、秀吉の側近。兼続と同じく主君への忠誠心が強く、意気投合した2人は深い親友関係にあった。
行政官僚としては有能だったが、実戦経験が少ないのが唯一の難点だった。
それでも関が原の戦いでは、西軍の大名が東軍に寝がえって行く姿を見ても、自身の義を尽くす相手を見失しなうことはなかった。

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