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[第6話]
08/10放送

愛子(菅野美穂)は癌で入院している患者の志保(杉田かおる)からナースコールで呼び出された。人気小説家の志保は何かと言えば、愛子を呼び出してはわがままばかり言う。最近、増えているモンスターペイシェントの一人だった。航平(竹野内豊)も愛子のことを心配するが、彼女はそんなことで腹を立てていては看護師など務まらないと平気な顔だ。

航平は志保の手術をするが、癌が転移していて、治療は不可能な状態。余命は3カ月と見られた。航平から告知を受けた志保はすっかりやけになってしまう。

志保は離れ小島で暮らす人々の姿を書いたデビュー作が全く売れず、恋愛小説に転向。自分ではデビュー当時のようなものが書きたかったが、金のために売れる小説を書くことに嫌気が差していた。

そんな中、愛子は忙しくて手が離せず、圭太(永田彬)に志保の点滴補充を頼む。だが、圭太が薬の量を間違えてしまい、志保の容態が急変。紗綾から事情を聞かれた愛子は圭太のことは言わずにいた。

付き添いの編集者、牧田(緒形幹太)が警察に連絡を入れ、業務上過失致傷の容疑で愛子は逮捕される。愛子はすぐに帰されるが、謹慎処分に。牧田は病院を訴えると言い、示談にしてほしければそれ相応の金額を用意しろと紗綾に告げた。

やがて、志保が意識を取り戻すと、枕元に彼女のデビュー作が置かれていた。それを見て、喜ぶ志保だったが、医療ミスのことを知ると怒り出し、死ぬ前にマスコミにばらすと言う。

退院していこうとする志保に航平と愛子は深々と頭を下げる。そこん、圭太が現れ、ミスをしたのは自分だと告げた。志保は彼らを許そうとしなかったが、愛子は古本屋で探しまくった彼女のデビュー作を読んで看護師として生きていこうと決意できたと言う。航平も志保が本当に書きたいものを書くために一緒に戦わせてほしいと告げた。それを聞いた志保は忘れかけていたことを死ぬ前に思い出せたと言って、涙を流す。

それからしばらくして、志保が医療問題について書いた最新作のインタビュー映像がテレビで流れる。それは志保の死を告げるニュース番組だった。
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キャスト
森山航平 / 竹野内豊(たけのうちゆたか)
市役所職員。気さくで親切、面倒な仕事も嫌がらないと市民の間でも評判が良い。子供の頃に母親が病気になったことがきっかけで医師を目指し、大学病院の外科医に。だが、ある事件が原因で医師を辞めてしまう。
田中愛子 / 菅野美穂(かんのみほ)
看護師。早とちりで失敗も多いが、憎めない性格。やはり看護師だった母を亡くして以来、妹のために家計を支え、家事をまかなっている。勤め先の病院は莫大な赤字を抱え、経営破綻寸前だが、一人でも多くの患者を救うためなら何事もあきらめない。
遠藤紗綾 / 緒川たまき(おがわたまき)
敏腕脳外科医。莫大な赤字を抱えた病院を再生させるために派遣されてきた。とにかく金が全てで、いい治療を受けたければ、それ相応の金を積めという信念を持っている。
田中七海 / 黒川智花(くろかわともか)
愛子の妹。10歳の時に母を亡くして以来、愛子に育てられた。将来は弁護士になりたいと思っている。
原田和子 / エド・はるみ(えどはるみ)
看護師長。院長が頼りない分、実質、病院を仕切っている存在。長く勤めている病院に愛情を持っているが、再建が難しいことも重々承知している。かつて看護だった愛子の母の後輩で、愛子と七海をずっと見守ってきた。
蓮見洋治 / 陣内孝則(じんないたかのり)
副市長。市長のパートナーとして、市政の実権を握っている。一見、人が好いが、財政維持のためには違法すれすれの行為も辞さない。
仙道郁夫 / 岸部一徳(きしべいっとく)
病院の事務長。開業医の妻との間には一人息子がいたが、亡くなっている。そのことがきっかけで、夫婦ともども地域医療に貢献しようと奮闘している。
片岡庸一 / 田中実(たなかみのる)
西山室市民病院の内科医。医師としては優秀だが、現実主義な面を持ち、航平や愛子とは対立する。

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