山田太郎ものがたり
[第7話]
08/17放送

夏休みも残りわずか。しかし、一家の大黒柱である太郎(二宮和也)に休む時はなく、今日も炎天下でバイトに励む。そんな太郎に夏休みを作ってあげようと、次郎(鎗田晟裕)ら弟妹達は、太郎に「一日夏休みをプレゼント」したいと提案する。「あんちゃんは外で遊んできていいよ」という弟や妹たちに、その気持ちだけでいいと言うが、綾子(菊池桃子)からも、弟や妹たちにやらせるのもいいのではとの助言があった。

太郎がそのことを御村(櫻井翔)に話すと、御村は「それは無理だな。おまえはあの子たちのこと、ずーっと考えてるだろ?」と言い放った。それは、あの子たちが太郎にプレゼントしたい夏休みじゃないというのだ。「あの子たちは小さいし、心配だからおれがいないと」と太郎が言うと、御村は「あの子たちも同じだ。あの子たちもおまえの笑顔が見たいんじゃないのか?」と問いかける。

一方、必死の覚悟で太郎に告白したものの、太郎に気づかれないまま玉砕した隆子(多部未華子)はため息ばかり。隆子に事情を聞いた中井(大塚ちひろ)は、夏休みの最後にもう一度告白するチャンスを作ろうと、お寺での勉強会を計画し、太郎と御村を誘うことに。
中井に誘われた太郎は、すぐに「いいよ」と快諾し、「家族のために、家族のことを忘れる日にする!」と宣言。

そして、夏休み最後の日。太郎と御村、隆子と中井、そして、なぜか杉浦(忍成修吾)を含めた5人はお寺にやってきた。そこは体育教師の大崎(福井博章)の実家の寺だった。どうしても家族のことが気になってしまう太郎に、御村から「今日一日は家族を忘れるんじゃなかったのか?」と減点ポイントをつけられる。

その頃、一ノ宮校長(宇津井健)と鳥居(吹石一恵)は山田家に家庭訪問した。と、太郎のいない山田家は、次郎が中心となり、掃除や洗濯、菜園の手入れなどをしているが、なかなかうまくいかず、しっちゃかめっちゃかになっていた。結局、一ノ宮校長や鳥居も家事を手伝うことに。そこで、一ノ宮や鳥居は、弟や妹たちがどれほど太郎を好きか、みんなそれぞれがどれほど家族を大切にしているかを知る。

お寺では中井が、隆子と太郎を2人きりにしようと頑張るが、何かとジャマが入る。しかも、その時、大崎から座禅に誘われた。しかし、太郎は座禅をしていても、弟や妹たちのことを考えてしまう。
その後、中井と杉浦は買出しに行き、御村も見当たらず、太郎と隆子は2人きりになった。
黙々と勉強を続ける太郎に、隆子はそろそろと近づいていく。と、太郎が言った。「こういうのって初めてなんだよね。夏休みに友達とみんなで遊ぶの」。今までバイトや家の仕事ばかりで、高校生らしい夏休みを送ったことがなかったのだ。「だから、嬉しかった。高校生活最後の夏休みにいい思い出が作れて」という太郎に、隆子は「きてくれてよかった」という。さらに、「誘ってくれてありがとう」という太郎に、勇気をふりしぼって告白しようとするが、結局できず、「この問題教えて……」ととんちんかんなことを言ってしまう。

その夜、みんなで花火をしていると、そこに大雨が降ってくる。慌てて片づけをする太郎たち。雨はやみそうもないので、今夜は泊まっていくよう@@が言う。
しかし、太郎は雨の中を家へと急いだ。御村はもう止めなかった。

一方、山田家では、子供たちみんなで雨漏りの水を受け止めていた。雷におびえながらも助け合う兄妹たち。
その時、太郎が帰ってきた! 弟や妹たちは泣きながら、太郎に抱きつく。「おれたち、頑張ったんだよ」という次郎たちをほめてやる太郎。「あんちゃん、夏休み楽しかった?」ときく弟たちに、「楽しかったよ」と太郎は笑う。

帰っていく鳥居と一ノ宮校長に、「ご迷惑をかけました」と頭を下げる太郎に、一ノ宮校長は「君がどんなにいいあんちゃんかわかった。孫達と遊んだようで夏休みのいい思い出ができた」と微笑んだ。それを聞き、愛おしそうにみんなを見つめる太郎だった。
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07/13 第2話


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キャスト
山田太郎 / 二宮和也(にのみやかずなり)
主人公。カッコよく、成績優秀でスポーツも万能。そして女子たちをとりこにするスマイル――名門・私立一ノ宮高校に通う、「日本一彼氏にしたい高校生」。そんな全てを兼ね備えているアイドルであるため、まわりからは相当な「おぼっちゃま」だろうと思われいるが、実は超貧乏。幼い弟妹を養うため、毎日アルバイトに精を出し、家事をこなす苦労人である。その節約ぶりは熟練した主婦のようだ。
一ノ宮高校に入れたのは、高校始まって以来、4人しかいないといわれる特待生であり、校長のお気に入りでもあるから。
そんな彼にとって、一番大切なのは「家族」。家族のために、今日も頑張れるのだ。
御村託也 / 櫻井翔(さくらいしょう)
一ノ宮高校三年生。日本を代表する華道の家元の孫であり、大豪邸に住む正真正銘のおぼっちゃま。正反対の境遇である太郎と、女子の人気を二分している。無表情で感情を表に出さないタイプだったが「彼なら俺を笑わせてくれるかもしれない」と期待し、「おもしろい」太郎に近づいていく。
そのうちに、太郎の家が「ド貧乏」であることを知り、太郎とその家族をサポートする。そして、ふたりは親友となってゆく。
池上隆子 / 多部未華子(たべみかこ)
一ノ宮高校三年生で、中流階級の普通の家族に囲まれ普通に毎日を過ごす普通の女の子。
一ノ宮高校には必死の勉強で合格した頑張り屋さん。
彼女自身は貧乏ではないのだが、スーパーの特売で店員に値切り交渉を始める母や、ステテコ姿で家中を歩き回りおならをする父に囲まれた家庭環境が嫌い。
人生の目標は「玉の輿に乗る」こと。
山田和夫 / 松岡充(まつおかみつる)
太郎の父。元は開業医の一人息子で、将来は医者になるよう、レールを敷かれてきた。
しかし、高校生の時、綾子と出会い、恋に落ち、子供を授かる。親には勘当され、学費もストップされたが、特待生として一ノ宮高校を卒業し、ストレートで東京藝術大学に進学した。
大学院まで進み「天才すぎて、一般人には理解されない画家」として注目を浴びるが、本人にその自覚はない。現在は海外を放浪し、ひたすら自由に楽しくくらしている。抜群の容姿と天真爛漫さで女性は近づいてくるが、実は綾子以外の女性には興味がない。
少女から老婆まで多くの女性に貢がれるが、本人は「世の中いい人ばっかりだなぁ」としか思っていない。
杉浦圭一 / 忍成修吾(おしなりしゅうご)
一ノ宮高校三年生で特別進学クラス。
かなりのナルシストで、社長の息子というおぼっちゃまであるため、相手が誰であろうが、張り合いたがる。見た目はかっこよく、入学当初は太郎や御村と主意を争っていた。が、あまりのナルシストぶりに人気は低下し、今では二人に大きく差をつけられている。
しかし、太郎よりは絶対に優れていると信じているため、女子の人気が太郎にいくのが許せない。ことあるごとに太郎に対抗し、人気挽回のチャンスを狙っている。

山田綾子 / 菊池桃子(きくちももこ)
太郎の母。子供の頃から身体が弱く、あまり外で遊ばなかった。
元々は華族の末裔で、大企業の社長の一人娘としてこの世に誕生したが、綾子が生まれると同時に、母親は死に、父の会社も傾いた。その心労により、父親も病に倒れ、治療費で財産もなくなった。
しかし、生まれのよさからか、人を疑ったりという下世話な心を持たず、周りの人々を幸せにする愛くるしさと優しさに満ちている。その一方で、世間知らずであること、そして、ヘソクリの隠し場所を本能的に嗅ぎつける天性の勘があることで、一家を支える太郎をいつも苦境に陥れる。彼女が神様からの贈り物だと思っている金は、いつも太郎がアルバイトで貯めた生活費と下の子たちの給食費であり、彼女がみんなのためにと思って買ってきたものはたいてい役にたたない。しかし、夫の和夫にかわって、なんとか子供たちを助けたいと思っている。
中井正美 / 大塚ちひろ(おおつかちひろ)
一ノ宮高校三年生で特進(特別進学)クラスの生徒。
明るい性格でクラスのムードメーカー。
憧れの存在である太郎(二宮和也)や御村(櫻井翔)に対してとても積極的。
安藤政樹 / 山田親太朗(やまだしんたろう)
私立一ノ宮高等学校特進(特別進学)クラスの生徒。
ルックスに人気はあるものの、性格が読みきれないキャラクター。
鳥居京子 / 吹石一恵(ふきいしかずえ)
太郎(二宮和也)たちの担任で一ノ宮高校では、一番若い女性教師。
生徒たちから可愛いと人気はあるが、教師たちの間では「ちょっと頼りない新人」というポジションにいる。緊張しやすいキャラクターでガチガチになることがとても多い。
永原眞実 / 吉沢悠(よしざわゆう)
名門、城南学院大学・農学部の准教授。
史上最年少で准教授の地位まで登りつめた、世界的にも超有名な天才学者。
常にクールで沈着冷静で学生たちから「鉄の男」と恐れられている。
性格は超が付くほどのドSで、Mなターゲットを見つけてはネチネチ追い込んでいく。
しかしそんな時でも常にクール。
一ノ宮校長 / 宇津井健(うついけん)
私立一ノ宮高校の校長。一ノ宮高校が日本有数の名門私立高校となったのは、この男の存在があったからとも言われている。
校長といっても一教育者として生徒に接しており、生徒からの評判も高い。

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