山田太郎ものがたり
[第1話]
07/06放送

容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、何一つ欠点のない完璧な美少年2人組、山田太郎(二宮和也)と御村託也(櫻井翔)。財閥系の超お金持ちの彼らは全校女子生徒の憧れの的。
しかし、山田太郎だけは違った、今にも倒れそうな貧素な家に住み、6人の弟妹と、良家の育ちで経済感覚のまるでない母。生活を支えるのは太郎のバイト代。まさに、絵に描いたような「ド貧乏」だった。

一ノ宮高校の特進クラスに受かった池上隆子(多部美華子)は大喜び、超庶民の隆子が超難関で金持ちばかりが集まるこのクラスに死ぬ気で入ったのには理由があった。それはこのクラスで彼氏を見つけ、玉の輿にのるという夢があるのだ。

高校の入学式でも託也と太郎は注目の的、学校からも期待の星として崇められている。しかし太郎は何故自分が注目されているか分からない、制服に穴があいているのかと心配するだけである。
年中腹がすいている太郎は鼻がいい、干物の匂いがした隆子をうっかり見つめてしまう。朝食が干物だった隆子はそんな事も知らず見つめられた太郎に一目ぼれ。

クラスでは担任の鳥居京子(吹石一恵)すら二人を見つめてドギマギする始末。ある時、プリントをまわす為に振り返った託也は太郎の筆箱を見て思わず目を疑う。
チョコレートの空き箱に、短い鉛筆をセロテープでくっつけてある、なんともみすぼらしい筆箱。太郎を自分と同じような金持ち人間だと思っていた託也は、そんな太郎の素性が気になり始める。

太郎が学校から帰ると、兄弟達の為に貯めていた新学期の費用を母・綾子(菊池桃子)がしがない絵を買うために使ってしまっていた。
昔から道端の絵描きに弱かった母、現在行方の知れない父・和夫(松岡充)も絵描きだった。

夕飯の時間だ、食卓にはご飯と味噌汁と目玉焼き一皿だけ。とあるスーパーの広告に載っていた目玉商品・横綱コロッケ120円を食べたいと妹の五子(吉田里琴)が言う。五子はもうすぐ誕生日、どうにかして横綱コロッケを手に入れたい太郎。

託也は自室の大広間で花を活け優雅な生活を送っている。同じ頃、太郎は兄弟達をねかしつけると工事現場のバイトに出かける、全く正反対な二人の生活。
工事現場で缶コーヒーを先輩におごってもらった太郎は嬉しさでいっぱい、そのあまりに純真無垢な笑顔に男の先輩も思わずときめくほど。横綱コロッケを買うために、太郎は先輩にもう少しバイトに入りたいとお願いする、もちろん太郎に甘い先輩は快く了承。

翌日、太郎は朝から学校で眠ってしまう。深夜のアルバイトでほとんど睡眠をとっていないのだ。その寝顔に女子生徒は天使の寝顔と惚れ惚れ。担任の京子も怒るどころか、うっかり見とれてしまう。

昼休み、いつものように女生徒達が太郎の噂をする。超お金持ちだの、どこかの国の王子様だの、好き勝手なことを言う。
そんな太郎は昼も食べず(弁当を買う余裕もないのだ)ただ横綱コロッケのチラシを真剣に眺める。すると数人の女生徒が太郎に「一緒にご飯を食べよう」と誘う、しかし「昼は食べない」と言う太郎をダイエット中だと勘違いする女生徒達は「太郎君はそんな必要はない!」と自分達の弁当を差し出す始末、太郎は弁当を前に大喜び、あまりに嬉しさを素直に表現する太郎に女性徒達は次々と自分の弁当を渡し始める。
隆子はその様子にジェラシー、しかし自分の弁当を渡す勇気もない。お嬢様方のお弁当と違って、隆子の弁当は超庶民の弁当だからだ。

ある日、横綱コロッケ特売日がやってくる。おばさん達で戦争となるこのスーパー。横綱コロッケ待ちですでに行列が出来ている、もちろん、そこには学校帰りの太郎の姿が、さらに、隆子の母親・池上まりあ(柴田理恵)と母に無理矢理連れてこられた隆子の姿も・・・。

合図と同時に1つ80円と格安になった横綱コロッケめがけ、大量のおばさん達と太郎がなだれこむ。嫌がる隆子は一目散に逃走、その時一瞬太郎の姿を見かけたような気がするのだが、太郎がこんな所にいるわけがないと思いこむ。

飛ぶように売れていく横綱コロッケ、おばさん達の迫力になかなか前に進むことができない太郎、やっとの思いでコロッケにたどり着くと、ラスト1つ!!しかし容赦無く大量に買い込んでいる隆子の母に奪い去られてしまったのだった・・・。

その頃、スポーツ万能なくせに部活にも入らないで速攻帰宅してしまう太郎の素性が気になって仕方がない託也はどうしても太郎の姿を探して街をさまよっていた。

戦場だったスーパーから帰還した太郎は、兄弟達にコロッケが買えなかったことを報告。しかし愚痴も言わず、逆に太郎を励ます兄弟たち。「みんなで食べれば何だってご馳走」その言葉に太郎は自分が情けなくなる。

その夜、隆子の家では、母・まりあからコロッケ特売会場に一ノ宮の学生がいたという話を聞く、そんな庶民は一ノ宮にいないと言い切る隆子。大量の横綱コロッケが並ぶ食卓に自分がいかに庶民かを思い知らされた隆子は、思わず家を飛び出す。そこで、工事現場で働く太郎を偶然目撃してしまう隆子、しかし隆子はまだ勘違い、太郎は社会勉強の為、アルバイトを経験させられてるのだと思いこむ。

太郎は早朝、アルバイトから帰宅する。気持ちよさそうに寝ている五子の「コロッケください」という寝言を聞いた太郎、トイレットペーパーもない家の状況に悔しさがこみあげる。

学校では、太郎の机に女生徒達の弁当が山積みにされている、そんな姿を横目に隆子は自分の弁当の蓋をあけると・・・なんと昨日の夕飯の残りである横綱コロッケがそのまま2つご飯にのっているだけ!あまりの悲惨さにすぐ弁当を隠す隆子、しかし鼻のいい太郎はすぐさまその横綱コロッケの存在に気付く。そして隆子に近づき、もの欲しそうな目を・・・、そのあまりに切望する表情に隆子はついつい弁当を渡してしまう。太郎は山積みされた弁当より、隆子の弁当を大切そうに抱え込んでいる、それを見て内心大喜びの隆子。それを面白くなさそうに見つめているクラスメイトでナルシストの杉浦圭一(忍成修吾)。

横綱コロッケを手に入れ浮かれっぱなしの太郎はトイレへ、そこで自分の家にトイレットペーパーが無かったことを思い出し、神様に謝りながらもトイレットペーパーを2つ拝借してしまう。挙動不審に階段を下りる太郎、そこで担任の京子とぶつかってしまいトイレットペーパーが階段下へコロコロと・・・。それを見た圭一は「山田が盗んだ!」と大声で叫び、周囲にいた生徒達はざわめく。絶対絶命の太郎、しかしその場に居合わせた託也が超ヘタクソな花粉症のフリをしてまで太郎をかばい、事態は一件落着。

胸糞が悪い圭一はひとり教室に戻り、1番大切そうにしていた隆子の弁当を太郎の机から盗みだす。しかし鼻のいい太郎は圭一がコロッケ弁当を持っている事に気付き必死の形相で追いかける。それに驚いた圭一は逃げ出す、託也と隆子も二人を追いかける。屋上にたどりついた圭一と太郎、逃げられないと覚悟した圭一は隆子の弁当を思いっきり放り投げる、慌てて滑り込む太郎、しかし弁当をキャッチしたのは託也だった。顔に大きな擦り傷を負ってまで弁当を守ろうとした太郎に、やはり好奇心が沸いて仕方がない託也と、そこまでして弁当を守ってくれたと勘違いする隆子。

太郎は家に帰り、兄弟達にコロッケを振舞う。しかし五子は「このコロッケは太郎に食べてもらいたかった」と打ち明ける。その純粋な気持ちに、泣きながらコロッケを口にする太郎。その頃、家の外にはやっと太郎の家を見つけた託也が立っていた。偶然太郎の母に出くわした託也は思わず「友達です」と名乗りその場を去る、そんな事を言った自分に驚く託也。

母の綾子は五子に高そうなワンピースを買ってくる、またもや太郎のバイト代を無駄遣いしてしまったようだ。しかし太郎や兄弟達はいつでも明るかった、前向きな貧乏生活、そんな太郎に超お金持ちの託也と超庶民の隆子がどう絡んでくるのか!次回、お楽しみに。
09/14 第10話


09/07 第9話


08/24 第8話


08/17 第7話


08/10 第6話


08/03 第5話


07/27 第4話


07/20 第3話


07/13 第2話


07/06 第1話

キャスト
山田太郎 / 二宮和也(にのみやかずなり)
主人公。カッコよく、成績優秀でスポーツも万能。そして女子たちをとりこにするスマイル――名門・私立一ノ宮高校に通う、「日本一彼氏にしたい高校生」。そんな全てを兼ね備えているアイドルであるため、まわりからは相当な「おぼっちゃま」だろうと思われいるが、実は超貧乏。幼い弟妹を養うため、毎日アルバイトに精を出し、家事をこなす苦労人である。その節約ぶりは熟練した主婦のようだ。
一ノ宮高校に入れたのは、高校始まって以来、4人しかいないといわれる特待生であり、校長のお気に入りでもあるから。
そんな彼にとって、一番大切なのは「家族」。家族のために、今日も頑張れるのだ。
御村託也 / 櫻井翔(さくらいしょう)
一ノ宮高校三年生。日本を代表する華道の家元の孫であり、大豪邸に住む正真正銘のおぼっちゃま。正反対の境遇である太郎と、女子の人気を二分している。無表情で感情を表に出さないタイプだったが「彼なら俺を笑わせてくれるかもしれない」と期待し、「おもしろい」太郎に近づいていく。
そのうちに、太郎の家が「ド貧乏」であることを知り、太郎とその家族をサポートする。そして、ふたりは親友となってゆく。
池上隆子 / 多部未華子(たべみかこ)
一ノ宮高校三年生で、中流階級の普通の家族に囲まれ普通に毎日を過ごす普通の女の子。
一ノ宮高校には必死の勉強で合格した頑張り屋さん。
彼女自身は貧乏ではないのだが、スーパーの特売で店員に値切り交渉を始める母や、ステテコ姿で家中を歩き回りおならをする父に囲まれた家庭環境が嫌い。
人生の目標は「玉の輿に乗る」こと。
山田和夫 / 松岡充(まつおかみつる)
太郎の父。元は開業医の一人息子で、将来は医者になるよう、レールを敷かれてきた。
しかし、高校生の時、綾子と出会い、恋に落ち、子供を授かる。親には勘当され、学費もストップされたが、特待生として一ノ宮高校を卒業し、ストレートで東京藝術大学に進学した。
大学院まで進み「天才すぎて、一般人には理解されない画家」として注目を浴びるが、本人にその自覚はない。現在は海外を放浪し、ひたすら自由に楽しくくらしている。抜群の容姿と天真爛漫さで女性は近づいてくるが、実は綾子以外の女性には興味がない。
少女から老婆まで多くの女性に貢がれるが、本人は「世の中いい人ばっかりだなぁ」としか思っていない。
杉浦圭一 / 忍成修吾(おしなりしゅうご)
一ノ宮高校三年生で特別進学クラス。
かなりのナルシストで、社長の息子というおぼっちゃまであるため、相手が誰であろうが、張り合いたがる。見た目はかっこよく、入学当初は太郎や御村と主意を争っていた。が、あまりのナルシストぶりに人気は低下し、今では二人に大きく差をつけられている。
しかし、太郎よりは絶対に優れていると信じているため、女子の人気が太郎にいくのが許せない。ことあるごとに太郎に対抗し、人気挽回のチャンスを狙っている。

山田綾子 / 菊池桃子(きくちももこ)
太郎の母。子供の頃から身体が弱く、あまり外で遊ばなかった。
元々は華族の末裔で、大企業の社長の一人娘としてこの世に誕生したが、綾子が生まれると同時に、母親は死に、父の会社も傾いた。その心労により、父親も病に倒れ、治療費で財産もなくなった。
しかし、生まれのよさからか、人を疑ったりという下世話な心を持たず、周りの人々を幸せにする愛くるしさと優しさに満ちている。その一方で、世間知らずであること、そして、ヘソクリの隠し場所を本能的に嗅ぎつける天性の勘があることで、一家を支える太郎をいつも苦境に陥れる。彼女が神様からの贈り物だと思っている金は、いつも太郎がアルバイトで貯めた生活費と下の子たちの給食費であり、彼女がみんなのためにと思って買ってきたものはたいてい役にたたない。しかし、夫の和夫にかわって、なんとか子供たちを助けたいと思っている。
中井正美 / 大塚ちひろ(おおつかちひろ)
一ノ宮高校三年生で特進(特別進学)クラスの生徒。
明るい性格でクラスのムードメーカー。
憧れの存在である太郎(二宮和也)や御村(櫻井翔)に対してとても積極的。
安藤政樹 / 山田親太朗(やまだしんたろう)
私立一ノ宮高等学校特進(特別進学)クラスの生徒。
ルックスに人気はあるものの、性格が読みきれないキャラクター。
鳥居京子 / 吹石一恵(ふきいしかずえ)
太郎(二宮和也)たちの担任で一ノ宮高校では、一番若い女性教師。
生徒たちから可愛いと人気はあるが、教師たちの間では「ちょっと頼りない新人」というポジションにいる。緊張しやすいキャラクターでガチガチになることがとても多い。
永原眞実 / 吉沢悠(よしざわゆう)
名門、城南学院大学・農学部の准教授。
史上最年少で准教授の地位まで登りつめた、世界的にも超有名な天才学者。
常にクールで沈着冷静で学生たちから「鉄の男」と恐れられている。
性格は超が付くほどのドSで、Mなターゲットを見つけてはネチネチ追い込んでいく。
しかしそんな時でも常にクール。
一ノ宮校長 / 宇津井健(うついけん)
私立一ノ宮高校の校長。一ノ宮高校が日本有数の名門私立高校となったのは、この男の存在があったからとも言われている。
校長といっても一教育者として生徒に接しており、生徒からの評判も高い。

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