有閑倶楽部第2話あらすじ完全版

有閑倶楽部

[第2話]

10/23放送

相変わらず、有閑倶楽部のメンバーは部室で暇を持て余していた。口を開けば「何か面白いことはないかなあ～」だ。

いつものように帰宅した悠里（美波）は、とにかく何もすることがなかったので、愛猫・富久娘らと散歩に出かけるが、その途中で覆面をした２人組みに襲われてしまう。

ところが、喧嘩がメチャクチャ強い悠理は、あっという間に誘拐犯をやっつけてしまう。覆面をはぎ取ると、なんと親子。子どもの方は自分よりも幼いようだ。彼らの目的が悠理の誘拐と分かると悠理の目の色が変わる。

「剣菱悠理、あなた方に誘拐されます！！」

そう言うと、満面の笑みを浮かべながら自ら誘拐されることを志願して犯人の車に乗り込んだのだった。
犯人の車でアジトに向かう途中、たまたまバイクで通りかかった魅録（赤西仁）に声を掛けると、悠理は魅録に事情を話し、誘拐ゴッコの仲間へと引き込む……。

一方、大財閥・剣菱家の会長であり悠里の父である万作（片岡鶴太郎）は、誘拐犯からの脅迫電話で娘・悠理が誘拐されたと分かり、心配でたまらない。
学生時代からの親友である警視総監・時宗（鹿賀丈史）に捜査を依頼、有閑倶楽部のメンバーの清四郎（横山裕）、野梨子（香椎由宇）、美童（田口淳之介）、可憐（鈴木えみ）も剣菱家に駆けつけていた。

「悠理を誘拐するなんて……」
「犯人はよっぽど凶悪犯だわ」

メンバーは、悠理の安否を真剣に心配していた。

一方、犯人親子は想定外の展開にただオロオロだ。魅録が誘拐事件を起こしたわけを親子に聞くと、母親が病気で手術をするのだが手術費用に5000万円が必要で退職金を前借して何とか5000万円を工面したのだが、そのお金を、病院関係者を名乗る男に持ち逃げされたのだそうだ。詐欺に合ったのだ。お金が無ければ母親の手術が出来ずに死んでしまう……そこで、やむなく親子はお金持ちの娘・悠理を襲ったのだった。

「それで、いくら要求するんだ？」

悠理が尋ねると、誘拐犯は「手術代の5000万円」だという。その言葉に逆切れしたのは悠理の方だった。

「天下の剣菱財閥の娘を誘拐しておいて、5000万円なんてはしたが身代金だなんて、付き合っていられない！　10億、10億円にしろ！　じゃなきゃ、帰る！！」
悠理は、無理やり身代金の額を10億円へと変更させる。

「そんなの無理です」
誘拐犯の言葉に、魅録は清四郎たちのことを思い出し、清四郎・野梨子・可憐・美童を誘拐犯の仲間に引き込んだ

そのころ、悠理家では犯人の電話の逆探知に備えて万全の体制を整えていた。それを見越した清四郎は、連絡に電話を使わず、悠理の愛猫・富久娘の首輪に手紙を取り付け、万作の元に向かわせる。

警視庁VS有閑倶楽部、バトルの幕が切って落とされたのだ――。

犯人のアジトでは、犯人親子と有閑倶楽部が外でバーベキューをして、夕食を楽しんでいた。

「奥様のために誘拐をなさるなんて、奥様想いですわ！」

可憐や野梨子に囲まれた犯人のお父さんはすっかり上機嫌だったが、息子は全然食事を口にしていない。少年を励ます弥勒――そして少年に母親の身代金を奪った犯人像を聞きだすのだった。

魅録は、こっそり裏の世界の仲間に、詐欺師の正体と居場所の特定を依頼し、本当の悪党のアジトをしっかり確認した。

次の日、身代金の受け渡しに出かける有閑倶楽部のメンバーは、ラジコンヘリを使ってマンマと身代金の強奪に成功する。
10億円を大型車に積み込み、成功を喜ぶメンバーだったが、途中で悠里が自分のデジカメを、身代金を強奪した犯行現場に落として来てしまったことに気づく。
デジカメの中には、昨晩、犯人親子とバーベキューをしている様子や犯行を行なっている姿などの画像が残っている。

「取り戻すしかないですね」

魅録の機転で警察官に変装した有閑倶楽部のメンバーは、無事、現場でデジカメを発見・回収して車へと戻った。
本当にこれで大成功！　
車のなかで10億円を見ようと現金輸送用のケースを開けると……なんと、発信機が入っていた。そして、彼らの車の後方には警視総監が乗った車が、信機の信号を追って迫ってきていた。

魅録は発信機を自分のポケットにしまうと、走ってきた赤い車を止める。

「車を貸してください！！」

魅録は赤い車に乗り込むとアクセルを強く踏んだ。

赤い車を犯人の車だと思い込んだ魅録は、警察車両を誘導するように詐欺師のアジトへ侵入、突然方向転換をして、時宗の車を詐欺師たちの隠れ家へと突っ込ませた。
「け、警察だ～！！」逃げ惑う犯罪集団は、時宗たちに捕まって、一網打尽となった。

その頃、悠里たちは誘拐犯の親子に身代金を渡していた。

「全部持っていっていいんだよ」悠里の言葉に、犯人親子は「5000万円だけお借りします。お金ができたら返しますので」と、5000万円のみを受け取り、有閑倶楽部のメンバーに礼を言って帰っていった。
9億5000万円が残ったが、そのお金はガン撲滅基金へ匿名で寄付をすることに……。

こうして、《剣菱財閥令嬢・誘拐》という一大イベントは終わり、有閑倶楽部のメンバーは、いつものように退屈を持て余すのであった……。

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