有閑倶楽部
[第5話]
悠理（美波）の母・百合子（かとうかず子）は雑誌に載っていた可愛い女の子を見て、「こんな可愛い子供と一緒に生活がしたい」と考えた。そこに「腹減った〜！」といつもの調子で家へ帰ってくる悠里をみて「イメージと違う」と落ち込む。しかし、ここからがスゴイ。可愛い孫ができればいいと気づいた百合子は悠理に結婚を強いる。 悠理の抵抗も百合子の前では無力だ。11/13放送
暇を持て余していた有閑倶楽部のメンバーの魅録（赤西仁）、清四郎（横山裕）、野梨子（香椎由宇）、美童（田口淳之介）、可憐（鈴木えみ）が悠里の自宅・剣菱家を訪れると、天下の剣菱財閥を背負って立てる花婿を集めて悠理の目の前に並ばせ、「さあ、相手を選びなさい」と悠理をまくしたてている。
困った悠理は「自分より弱い男は男と認めない！」と、決闘で自分に勝つことを結婚の条件に出した。
「悠理も考えたね。悠理より強くて知性のある男性なんていませんよ」
その言葉を聞いて、一同は清四郎を見つめた。
「ここにいるじゃない」
「清四郎なら条件にピッタリ」
「じょ、冗談じゃない。清四郎と結婚したら、一生バカにされなきゃいけない!! 」
美堂や可憐が半分からかった調子で清四郎の名前を挙げると、
「清四郎は大病院の後継者ですから、婿にはいきませんわよ！」野梨子はすごい剣幕で否定した。
野梨子と清四郎は幼稚園からの幼なじみ。野梨子の横にはいつも清四郎がいたのだ。
はじめは気乗りしなかった清四郎だったが、結婚すれば世界に広がる剣菱財閥を動かせると気付き、持ち前の野望が刺激される。
「清四郎君だったら大賛成だ！」と、父・万作（片岡鶴太郎）が清四郎を説得に行くと、清四郎はあっさりと婚約話を受理するのだ。
結婚をしたくない悠理は清四郎に果たし状をつきつけるも、到底、清四郎にかなうわけがなく、あっさりと婚約させられてしまう。
婚約発表会見の席で、万作と百合子が結婚式を教会・寺のどちらでおこなうかで喧嘩になり、百合子は結婚指輪を置いてハワイへ行ってしまう。慌てた万作も、百合子を追ってハワイへ行ってしまう。万作が留守の間、剣菱財閥の事業を一手に引き受けた清四郎はやる気満々で仕事に没頭する。一方で、悠理をファーストレディにふさわしい女性に変えようと、休む暇もないスケジュールをたててレディーとなるべく教育を強いる。
気がつくと仲間はバラバラになりかけていた。
「清四郎が悠理を好きで結婚するならいいんです。でも、自分の野心のために結婚するなんて…そんな清四郎は許せない!! 」
野梨子は清四郎に果たし状を叩きつけた。
「ケガするからやめたほうがいい！」悠理に言われるが、「不可能を可能にするのが有閑倶楽部ですから！」と、野梨子は清四郎に向かってなぎなたを振り回すが、到底かなう相手ではない。もちろん、清四郎は野梨子を攻撃したりしないが、まともに戦おうともしない。そのうち、野梨子は自ら倒れこんでしまう。
「いい加減にしろよ」その様子を見ていた魅録は、上着を脱いで清四郎に向かっていく。
「――よかった。魅録なら思う存分戦えます」そういうと、清四郎は本気で魅録にぶつかっていった。
いくら魅録でも清四郎に勝てるわけがない。誰もがそう思ったが清四郎と、魅録は互角に戦っていた。どうやら清四郎は徹夜続きで寝ていないらしいのだ…。
ふらふらになって倒れそうになる清四郎に、
「清四郎、しっかりしなさい！」
野梨子は思わず応援してしまうのだ。美堂、可憐、悠理は一瞬ビックリするが、一緒に清四郎と、魅録の双方を応援しだす。そう、ふたりとも仲間なんだ…と。
「清四郎がんばれー！」
「魅録、負けるなー！」
激しい戦いが続き、ふたりの拳がお互いの体を射止めそうになった瞬間、ふたりの間にひとりの老人が立ちはだかり、双方の拳をつかんだのだ。彼は清四郎の武道の師匠である人間国宝・武道の達人だった。
悠理から話を聞いて心配になって様子を見に来たのだ。
「様子を見るだけのつもりだったが…清四郎に渇を入れねばならぬな」そういうと、清四郎には手も触れずに吹き飛ばしてしまった。
そこへ、アロハ姿で和気あいあいと帰ってくる万作と百合子。なんでもハワイでウェディングドレスを着て教会で挙げてご機嫌で日本に帰ってきたところだった。
「親は子どもの幸せを第一に考えるもの…」そう言って、清四郎の師匠は悠理の両親にも渇をいれるのだった…。
倒れこむ清四郎のもとへ駆け寄る５人。気絶していた清四郎が目を覚ますと、美堂、可憐、野梨子、悠理が笑っている。
「目を覚ましましたよ」
照れくさそうに微笑む清四郎に魅録が手を差し伸べ、ふたりは固く手を握り合った。
ここは有閑倶楽部。いつものように６人は、仲良く暇をもて余している…。
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第1話
聖プレジデント学園の生徒会副会長。父親は警視総監の松竹梅時宗。母親は魅力的な千秋さん。警視総監の息子ながら、裏事情にも精通していて知人も多い。メカに強く、ドライビングテクニックはプロ級の腕前。トライアンフという大型バイクが愛車だ。ヘルメットの「369（ミロク）」の文字がいいね！
筋が通らないことは大嫌いでちょっと近寄りがたい雰囲気が漂っているが、実際には友情に厚くて人望が厚い。有言実行でクールなところが魅力だ。
毛並みが自慢のコリー犬、愛犬・男山の散歩が日課だ。
スウェーデン大使の息子で金髪が美しいクォータ。勉強よりも恋！ 抜群のルックスの持ち主で超ナルシストな一面もあり、バラの花びらを浮かべたお風呂がよく似合うところがスゴイ！
女性にはどこまでも優しく、口説き落とす自信100％のプレイボーイ。社交ダンスやテニスなど、女の子と楽しめるスポーツは何でもできる。可憐との社交ダンスは周囲の人をウットリさせる。
聖・プレジデント学園の生徒会長。大病院・院長の息子。頭脳明晰で運動神経も抜群。高校生とは思えない冷静が魅力で有閑倶楽部の司令塔的存在だ。味方につければ頼もしいが、敵に回せばどんな策略が待っているか…怖い！ 医学や薬学の知識も豊富だ。柔道・空手などの武道も得意。 野梨子とは幼なじみだ。
父は日本画家、母は茶道の家元。由緒ある家柄の娘で、自らも日本舞踊と茶道は師範級の腕前。清四郎とは幼なじみだ。
悪いことは許せない真っ直ぐな性格。控えめで目立たないタイプだが、派手なメンバーのなかではとても新鮮な存在で男子生徒にとてもモテルが、残念ながら潔癖症で男嫌い。 成績優秀――でも、運動がすごく苦手。
母は宝石商を経営。高校生離れしたナイス☆バディーが自慢のセクシー高校生。学園内の男子ファンは多いの波当たり前で社交界のオジさまにもファンが多い(!?）。目標は玉の輿にのることで、そのための努力は惜しまない。その美貌に磨きをかけるだけでなく、料理に裁縫、ダンスだってそつなくこなす。母ひとり子ひとりの母子家庭に育つ。華やかな性格の反面、涙もろいところもあり、自分と同じ境遇の人には思わず肩入れしたくなったり…。
有閑倶楽部ではダンス部に所属。美童とダンスをする姿は周囲をウットリさせる。色仕掛けはお手のもので、自称「私に振り向かない男はいない」（!?）。
大富豪・剣菱家の娘。成金と言われようが、とにかくすごーいお金持ちなのだ。運動神経抜群のケンカ好き＆めっぽう強い！ 頭で考えるより即行動というタイプ。ちょっと動くとすぐにお腹が空いてしまう食欲の持ち主。見た目はカワイイのに行動はまったく女の子らしくない。男の子よりも女の子のファンが多い。有閑倶楽部内では、すっかり男扱いだったり…。
父と母のキャラクターも強烈。大富豪でありながら農作業が大好きの父・万作は娘・悠里にとっても甘い。娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！ 一方、母・百合子は元々メイドさんだったので、今でもメイド・コスプレが大好き♪波乱万丈な人生を歩んできたらしく（！？）肝がすわっていて、ちょっとのことではビクともせず、怒るとメチャ怖い！
剣菱悠理の父。剣菱財閥の会長というスゴイ人なのだが、大富豪でありながら農作業が大好きで、麦わら帽子に作業服姿がピッタリ。とにかく大・大・大邸宅。自宅に広大畑を持って、万作に憩いの場所になっている。豪快＆ほのぼのとしたキャラクター。
娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！余りにも大富豪でお金の感覚は普通の人とちょっと違う…家の門構えを見てもわかるが、やはり成金っぽい（！？）
悠理の母。剣菱財閥会長・万作の妻。
もともとメイドさんだったので、今でもメイドコスプレがお気に入り♪ もちろんお掃除も大好きで、メイド服に着替えてはせっせと家の掃除をする働き者。超玉の輿にのったにもかかわらず、浪費もしないしっかり者。そんな百合子に万作はメロメロだ。ただ、怒ると物すご〜く怖くて、万作も悠理も怖くて近寄れない。
魅録の父。警視総監でかつては“鬼の時宗”と呼ばれていた人物。口ひげがトレンドマーク。悠理の父・万作と幼なじみ。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
6834131007Y41011
