ブラジル、チリに3-0圧勝で5大会連続ベスト8へ!!〔W杯〕

28日に行われたW杯決勝トーナメント1回戦、ブラジル対チリ戦は、ブラジルがチリを3-0と圧倒し5大会連続となる8強進出を決めた。

序盤からボールを保持したのは王国ブラジル。
しかし、スペインのパスサッカーをも封じ込めたチリの激しいプレスを前に、満足にシュートを放つことができない。
ほぼ互角と言える展開が続くが、34分、右サイドのCKからフアンが打点の高いヘディングシュートを突き刺し、先制点を手にすると、
続く38分、左サイドのロビーニョの折り返しをエリア手前のカカーがダイレクトで前にはたき、ボールを受けたルイス・ファビアーノがGKブラーボもかわしてゴールに押し込んだ。
前半戦はブラジルが早くも本領を発揮して2-0で終了。
何としても得点が欲しいチリ。
後半立ち上がりはDFラインの選手を一人減らしてテージョとバルディビアを投入。
攻撃的布陣で一気にゴールを狙うが、逆に守りを固めてカウンター狙いに切り替えたブラジルが、後半14分、中盤でボールを奪ったラミレスのパスからロビーニョが3ゴール目を決めた。
その後スアソに決定機をつくられる場面もあったブラジルだが、3-0のまま試合は終了。
圧倒的な実力を見せ付けて、狙う6度目の優勝に一歩近づいた。

試合後、ブラジル代表のドゥンガ監督は、
「とても素晴らしい試合だった。チリは良いプレーをしたし、彼らを相手に守るのは難しかったからね。だが、我々はとてもバランスがとれていて、チャンスを生かすことができた。W杯の試合では、先にゴールを奪うことが重要だ。相手がオープンになり、すべてがより簡単になるからね」
と、順当な勝利に満足感を示した。
また、ブラジルが優勝候補とされることについて訪ねられると、
「ブラジルの選手たちのクオリティーは高く、それだけ期待も大きい。優勝候補とされるのは当然だろう。開幕時にはこのチームの可能性を信じない者もいたが、我々は自分たちに自信を持って進んできた。3年半かけてつくったチームなんだ。彼らと仕事ができて、すごくうれしく思っている」
と、自信満々に答えて見せた。

ブラジルは、日本時間7月2日の23時00分から行われる準々決勝で、オランダと対戦することになる。

(2010年6月29日)

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