スナイデルとロッベンで突き放し､オランダ決勝へ

6日に行われたW杯準決勝第1試合､ウルグアイ対オランダ戦は､オランダがファン･ブロンクホルスト､スナイデル､そしてロッベンのゴールで､ウルグアイの追撃をかわし､3-2で32年ぶりのW杯決勝進出を決めた｡

両者慎重な立ち上がりを見せた準決勝第1試合｡
過去4度の対戦で3勝しているウルグアイは､スアレスとフシレを出場停止で欠く状況ながらもオランダの攻撃の起点を抑えて上々のスタートを切る｡

しかし､先にスコアを動かしたのはオランダだった｡
18分､ファン･ブロンクホルストが放った左足ロングシュートは完璧な軌道を描いてネットに突き刺さった｡

激しいプレスで攻勢を強めるウルグアイ｡
けれども前線のカバー二がうまく絡めず決定機を得られない｡
しかし41分､エースのフォルランが放った左足のミドルシュートはGKの左手を弾いてゴール上隅に｡
どうにか試合を振り出しに戻してハーフタイムを迎えることができた｡

オランダは後半のスタートから､デ･ゼーウに代えてファン･デル･ファールトを投入｡
これで攻撃の起点が増えたはずのオランダだが､なかなか効果は出ない｡
それでも､次第にほとんど見せ場のなかったファン･ペルシにボールが収まり始めると､70分にはスナイデルがペナルティーエリア端から放ったシュートがDFに当たって軌道を変え､待望の勝ち越しゴールを得る｡

ビハインドを背負って前掛かりになるウルグアイだが､オランダはうまく対応｡
勝ち越しゴールからわずか5分､左サイドからのクロスにロッベンが頭で合わせ､オランダがリードを2点に広げる｡
その後はオランダが試合をコントロール｡
追い込まれたウルグアイは後半ロスタイムにセットプレーから1点を返すことに成功したが､オランダが3-2で逃げ切り32年ぶりの決勝進出を決めた｡

試合後､貴重な勝ち越し点を決めたスナイデルは､

｢(DFに当たって決まったことを)運が良かったね｡僕はシュートをチョイスして､相手に当たった｡自分の大会5点目に満足しているよ｣

と得点ランクトップに並ぶ5点目を喜んでいた｡
32年ぶりの決勝進出については､

｢素晴らしいことだ｡W杯の決勝に勝るものはないからね｣と代表として誇らしげに語った｡

ウルグアイの激しい追撃を引き離す決定的な3点目を決めたロッベンは､

｢32年ぶりにW杯の決勝に戻れるんだからね､素晴らしい気分だ｣とコメント｡

ドイツとスペインが争うもう1つの準決勝に関しては

｢ドイツとバイエルンの仲間を応援するよ｡オランダとドイツの決勝は自分にとって夢｡でも決勝で勝ったら､バイエルンには戻れなくなるかな｣

と早くも優勝した後のことを気にしていた｡

オランダの決勝対戦相手が決まる準決勝第2試合は､日本時間7月7日深夜27時半から行われる｡

(2010年7月7日)

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