「さそり座はダメだ」W杯仏代表ドメネク監督、選手選考でとった奇行とは!?

前回W杯準優勝ながらも､最下位で1次リーグ敗退となったフランス｡
チームをバラバラにした内紛問題の原因はドメネク元代表監督と選手との間にあった確執だ｡
元々選手との不仲が報じられていたドメネク元代表監督は､6月20日に占星術でメンバーを選出したと公言したほか､今大会中は新聞を読んだ選手に罰金を科すなど異常な行動でさらに大きな溝を生み出していた｡
聞くものに衝撃を与えた星占い発言だが､7月8付けの週刊文春で､専門記者によるその詳細が報じられている｡

｢彼はさそり座が嫌いです｣(フランス代表の内情に詳しい専門記者の話 :週刊文春より引用)

同紙によると､ドメネク元代表監督は

｢チームにさそり座の人間が2人いると互いに殺し合ってしまう｣

というのが持論らしく､専門記者はその証拠に｢06年のドイツ大会ではメンバーにさそり座の選手が一人もいなかった｡今大会でもさそり座は一人しかいない｣と話す｡

ドメネク元代表監督の不可解な言動は今に始まったことではない｡
ドイツ大会ではジダンの求心力があったおかげで準優勝まで上り詰めたフランスだったが､彼の引退後､08年の欧州選手権では1勝もできない惨敗｡
意気消沈した国民を前に､試合後のインタビューで｢今後の計画は?｣という質問に対して

｢たった一つ｡エステル(フランスのアナウンサー)と結婚すること｡今日がプロポーズの日だ｣

とまさかのプロポーズ｡
これには国民も怒り心頭で即刻解任を求めたが､仏サッカー協会は続投を決定｡
専門記者によると､その理由は､

｢元スター選手で協会副会長のプラティニが､ドメネク後任に名前が上がっていたディディエ･デシャンと犬猿の仲だから｣

というのだからお笑いだ｡

もっとも､先の星占い発言に関しては､
監督の好みなど､個人的な理由で有力選手を外すとなれば国内からの批判はもちろん､チームにも悪い空気が流れるため､それをごまかすために言った､
という説もあるのだが､いずれにせよ不当な理由でメンバーから外された選手は笑えないだろう｡

ドメネク元代表監督は今大会後､｢次の監督の幸運を願う｣と他人事のように話し任期を終えた｡

フランス国民はすでに気持ちを切り替え､新監督に就任したブラン氏に期待を寄せている｡
6日に就任の記者会見を開いたブラン氏は､

｢活躍できる選手と判断したら招集するし､W杯の代表でも必要ないと思ったら招集しない｣

と､私情に流されない公平な判断を下すことを約束した｡

(2010年7月7日)

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