ドイツの占いタコ､決勝的中も寿命残りわずか〔W杯〕

W杯南ア大会におけるドイツ戦の結果をことごとく的中させてきたドイツのタコ､パウル君(2歳)が､11日(現地時間)の決勝戦の結果をも見事的中させた｡

確立にして1/256｡
予想した8試合全ての結果を的中させたパウル君は､占いタコとしての地位を完全に確立した｡

一時､準決勝で自国ドイツの敗戦を予想的中させたことから
｢フライにしろ!!｣､｢サメの水槽に投げ込め!!｣
といったバッシングが相次いだが､3位決定戦でドイツの勝利を予想的中させたことから､国内での騒ぎは沈静化する｡

世界中がおとなしく見守る中テレビ中継された10日(同)の｢パウル君の決勝戦勝敗予想ショー｣では､わずか3分でスペインを選択｡
その即答ぶりに
｢スペインが圧勝するという意味か?｣
などと様々な憶測が飛んだが､決勝戦をスペインが延長戦の末1-0で勝利すると､世界中で驚きを超えた納得の声が上がった｡

決勝弾を決めたスペインのイニエスタは｢(パウル君を)スペインで胴上げしたい｣と述べ､勝利の喜びを示している｡

パウル君が飼育されているドイツ･オーバーハウゼン水族館によると､
タコの寿命は3歳前後だそうで､現在2歳半のパウル君は数ヵ月後にはその生涯を終えるだろうとのこと｡
少し寂しい気持ちになるが､今大会で伝説的存在となったタコのことを､人々は忘れないだろう｡

(2010年7月13日)

その他のBASEBALLニュース