｢カミカゼするなら1人で｣元仏代表アネルカがドメネク前監督を痛烈批判

W杯南ア大会期間中に､当時のフランス代表監督レイモン･ドメネク氏に暴言を吐いたとして強制帰国､代表からの除名となったチェルシーのFWニコラ･アネルカが沈黙を破った｡
アネルカは仏紙｢フランス･ソアール｣とのインタビューで､ドメネク前監督を痛烈に批判した｡

｢(大会前の)チュニジア戦の後に､フランス代表を去ろうとした｣(goal.comより)

W杯1次リーグ､メキシコ戦のハーフタイム中にドメネク前監督に侮辱的な暴言を吐いたとされるアネルカ｡
同紙のインタビューで､ドメネク監督との対立は大会前からすでに始まっていたと語った｡

｢もう､うんざりだったんだよ｡あのような形でプレーすることにね｡だが3人のプレーヤーがチームに残るよう求めてきた｡だから最終的に残ることにした｣(同)

対立の原因はドメネク前監督の起用法にあったとアネルカはいう｡

｢一番悔しかったのは､ポジションを変えることができなかったこと｡監督がペナルティーエリア内で勝負する選手を入れたいとしても､彼が選ぶべきだったのはオレじゃない｡キャストを間違っていた｣(同)

｢オレにとって最初で最後のW杯だったのに､フットボールがうんざりするものになった｣(同)

怒りを爆発させるアネルカ｡ドメネク前監督への批判はさらに続く｡
リーグ最終戦の南アフリカ戦で敗戦した後にドメネク前監督が敵将のカルロス･アルベルト･パレイラ監督との握手を拒んだことについて､

｢世界が見ている前で､南アフリカの監督との握手を拒んだことは､監督の恥ずべきことだ｡彼ら(南アの代表たち)はオレに言ったよ｡リスペクトされていないのか?､とね｡カミカゼをリスペクトしているわけじゃない｡彼が自らの首を絞めたかったのならオレたちと一緒にではなく､1人でやるべきだった｣(同)

なおアネルカは､この一件で自身とドメネク前監督との口論をゆがめて報道したとして､同国紙｢レキップ｣を訴えたという｡

(2010年8月7日)

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