地元のスターを探せ!! 阪神が注目する履正社の山田哲人

熱戦がつづく甲子園｡
高校球児のひたむきなプレーは､見るものに大きな感動を与える｡

そんな甲子園の裏で､別の戦いも熱くなってきている｡
スカウト達による､将来のスター探しである｡

去年は西武に入団した雄星が甲子園を盛り上げたが､今年も東海大相模の一二三慎太投手を筆頭に､多くのプロ注目選手が甲子園で輝きを放っている｡

多くのスカウトが集まる中で､甲子園を本拠地とする阪神は地元のスターを探そうと必死だ｡

現在パ･リーグでホームラン王争いをしているT-岡田や､ついに目覚めた怪物･中田翔はそれぞれ､履正社高校､大阪桐蔭高校と大阪の高校出身｡

これまで阪神はドラフトで即戦力投手の確保を最優先させてきた｡

チームは毎年のように優勝争いする強豪になったが､他球団から獲得した選手や外国人がスタメンに名を列ねている状態だ｡

そこで阪神が注目しているのが､T-岡田と同じ履正社高の山田哲人内野手｡

12日の甲子園1回戦では2安打と強豪･天理を破り､チームの夏初勝利に貢献した｡

昨秋､近畿大会にも進めなかったチームを甲子園に導いた山田は､確実性のあるバッティングに俊足を活かした守備範囲の広さが特徴｡
さらに､
｢岡田さんが果たせなかった舞台でホームランを打ちたい｣
といい放つ度胸も魅力である｡

外野の広い甲子園をホームにしている阪神だけに､打つだけでなく守りと足のある山田はまさにうってつけの選手だろう｡

今年こそ地元のスター候補生を獲得することが出来るのか｡

(2010年8月14日)

その他のBASEBALLニュース