入団会見前でも｢行け!｣日本代表MF阿部がデビュー戦でいきなり本場の洗礼!?

イングランド2部リーグ･レスターに移籍した日本代表MF阿部勇樹が異例のデビュー戦を勝利で飾った｡

イギリスに渡り4日目､まだチームでの練習は1度だけ｡入団会見もしていない阿部に突然声がかかった｡

｢(味方が)前に蹴ったときにはセカンドボールを狙いにいけ､(相手ボールが)頭を越えたら後ろを助けにいけ｣(スポーツ報知より)

チームが2点を奪い逆転に成功し､勝利まで残り10分の場面で､阿部はトップ下としてピッチに送り出された｡

ソウザ監督からの指示を的確にこなし､ロスタイムには右足で30メートルのハーフボレー｡
ジャストミートしたボールはわずかにバーの上だったが､技術力はもちろん､適応力の高さも見せつけた｡

試合後､ソウザ監督は､
｢確かにあの状況は初出場のユウキには困難な場面だった｡しかし､これからチームの大きな力になってくれる選手であり､今は早くチームに順応させることが大切だ｡試合展開が彼を必要だと語りかけてきた｣(同)
と異例の起用について説明｡
元ポルトガル代表ボランチだった指揮官は､自身と同じポジションの阿部に大きな期待を寄せているようだ｡

阿部は､
｢練習が1度だけ?まぁそうだけど､やることもはっきりしていたので､ボールをキープして回せたらなと思っていた｣(同)
と余裕の表情で初陣を振り返った｡

この日､2-1で勝利したレスターは6戦目に初白星｡
阿部はチームの救世主になることができるか注目だ｡

(2010年9月16日)

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