｢アイドル扱いされている｣木村沙織に外国人記者から屈辱的な質問が!?

バレーボール世界選手権の第16回女子大会最終日､3位決定戦で世界ランク2位の格上･アメリカと対戦した日本はセットカウント3-2で逆転勝ち｡
1978年ソ連大会銀以来､実に32年ぶりのメダルを獲得した｡

TBSが中継した同試合は､平均視聴率20.5%､瞬間最高視聴率35.9%と高い数字をマーク｡
日本中が"火の鳥ニッポン"の活躍に酔いしれた｡

フルセットまでもつれた厳しい試合｡
日本を引っ張ったのは24歳のエース･木村沙織だった｡
チーム最多となる28得点は､スパイク26本､ブロック1本､サーブ1本とまさにオールラウンドな活躍｡
最終セット､勝利を決めるスパイクを自ら打ち込むと涙を流しながら､仲間と抱き合った｡

2008年12月､監督に就任した真鍋政義は早くから木村をエースに指名｡
昨年から主要国際大会で全セット出場し､自らを追い込んだ｡
課題のレシーブは夕食後に一人だけコートに残って特訓｡
体に青あざを作りながら男子選手の強打を受け続けた｡

また､外国人記者から､
｢アイドル扱いされているが､どう思う?｣(デイリースポーツより)
と質問されるなど､エースとしてだけでなく人気者ゆえの辛さも味わった｡

全ての重圧を背負い､挑んだ今大会｡
全11試合に出場し積み上げた得点は240｡これは大会MVPを獲得したガモワ(ロシア)を超える､全選手中2位の数字だ｡

人気だけでなく､世界最高峰の実力を見せつけた木村｡
鳴り止まない"ニッポン"コールの中､
｢メダル取れてよかったなという気持ち｡ホッとしました｣(ニッカンスポーツより)
と重圧から解き放たれ､いつもの無邪気な笑顔を見せた｡

(2010年11月15日)

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