巨人戦が地上波から消える!? 下がり続ける視聴率に日テレが決断する日も近い!?

日本テレビは29日に行われた定例会見で､今季の地上波での巨人戦ナイター平均視聴率が､8.2%だったことを明らかにした｡
野球人気の低迷が叫ばれて久しいが､昨年の9.8%からさらに下落｡
日本テレビの舛方勝宏副社長も､
｢開幕から2けた(の視聴率)を獲ることができず､1.6ポイント落ちたのは痛い｣(サンケイスポーツより)
と惨敗を素直に認めるしかなかった｡

また､この日の会見では7月から4ヵ月連続で守ってきたプライムタイム(午後7～11時)視聴率首位の座をフジテレビに明け渡したことも発覚｡
舛方副社長は､
｢日本シリーズがこんなに盛り上がるとは･･･｡(中略)われわれに誤算があった｣(夕刊フジより)
と敗因を分析した｡

ロッテと中日という全国的な人気があるとはいえない球団同士の組み合わせとなった今年の日本シリーズ｡
視聴率がとれないと判断したテレビ局は積極的に中継しようとはせず､日本シリーズ史上初となる地上は中継なし(第1､2､5戦)という事態に発展した｡
しかし､ふたを開けてみると稀に見る好ゲームが連発｡
特に延長戦までもつれ込んだ第6､7戦はそれぞれ18.9%､20.6%と高視聴率をマーク｡
両試合を中継したフジテレビにとっては嬉しい誤算だったことだろう｡

一方の日本テレビはこの日本シリーズ､中継は1試合もなし｡
仮に同じ読売グループの巨人が日本シリーズに進出していれば､東京ドームでの主催4試合を優先的に中継できたのだから､クライマックスシリーズでの敗退は局にとっても大きな痛手となった｡

来季も巨人戦の視聴率が上昇するような新たな要素は見当たらない中､舛方副社長は､
｢BSで野球中継はキラーコンテンツになった｣(サンケイスポーツより)
とコメント｡
今季巨人戦56試合を中継したBSでの放送に力を入れていくことを示唆した｡

かつては黙っていても視聴率がとれ"ドル箱"と呼ばれた巨人戦｡
日本シリーズが地上波放送なしという憂き目にあっただけに､巨人戦が地上波から消える可能性もゼロではないだろう｡

(2010年12月4日)

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