ヤクルト･館山昌平､今オフにもメジャー移籍か!? スカウトからは絶賛の声!

開幕前の下馬評を覆し､首位争いを演じている東京ヤクルト｡
好調を支えているのは､ここまで5度の完封勝利を挙げている磐石の投手陣だ｡

その中で､早くも2度の完封勝利をマークしているのが館山昌平投手｡
3試合連続完封を狙った5日の中日戦こそ七回途中3失点で負け投手となったが､若い投手の多いヤクルトで投手陣の柱として存在感を示している｡

そんな舘山にメジャーも注目｡
5日の中日戦にはジャイアンツのほか､インディアンスなど5球団のメジャースカウトが視察に訪れ､館山に熱い視線を送った｡

近年､メジャーリーグでは日本人選手の苦戦が続いており､かつてのような"日本人バブル"は弾けたとも言われている｡
しかし､舘山に対する評価は別格だ｡

あるナ･リーグ球団のスカウトは､
｢多くの球団が館山のことを調査している｡右の横手投げで94マイル(約150キロ)をマークし､スライダー､チェンジアップ､フォークなど多彩な変化球を持っている｡しかも､すべてのボールが打者の手元で微妙に動き､制球力もあるから､打者としてはミートがしづらい｣(日刊ゲンダイより)
と絶賛｡
右ひじを手術した過去があるため､中4日の登板間隔に耐えうるかは調査が必要としながらも､
｢今のままでも成功する可能性は高いと思う｡非常に魅力的な投手だ｣(同)
と獲得に向けて前向きなコメントを残している｡

舘山が海外FA権を獲得するのは､順調にいって2013年オフ｡
しかし､今季は3年契約の最終年｡
30歳という年齢を考えれば､今オフはメジャー移籍へのタイミングと言える｡
さらに､ヤクルトはこれまで石井一久､岩村明憲､五十嵐亮太と主力級のメジャー移籍を容認してきた球団｡
舘山自身が望めば､快く送り出す可能性は高い｡

メジャー移籍を見据えてのことなのか､舘山は昨オフに徹底的なウエートトレーニングを敢行｡
80キロ台後半だった体重を97キロにまで増量し､パワーアップに貪欲だ｡

舘山はメジャー移籍について､
｢同じ横手投げの建山さん(レンジャーズ)がメジャーに挑戦したことは励みになります｣(同)
と多くを語っていないが､少なからず意識はある様子｡
高校時代に度々投げ合いを演じた､松坂大輔(レッドソックス)の活躍にも刺激を受けてることだろう｡

昨季クライマックスシリーズで涙を飲んだ屈辱を晴らすかのように､圧倒的な強さを見せるヤクルト｡
10年ぶりの日本一を成し遂げたとき､舘山はどのような決断を下すだろうか｡

(2011年5月14日)

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