ヤクルト・石川雅規、球速140キロ前後でも見逃し三振を量産できるワケ!
セ・リーグ首位を走るヤクルトの左腕エース・石川雅規。
16日の横浜戦では9回6安打1失点の好投を見せ、今季初完投で7勝目を挙げた。

身長167センチと小柄な石川の生命線はコントロール。
この日もキレのあるボールをコーナーへ投げ分け、横浜打線に的を絞らせなかった。

そんな技巧派左腕・石川だが、意外にも"見逃し奪三振数"が多い。
16日の登板を終えた時点で、総奪三振85個のうち見逃し奪三振は38個。
これは12球団トップの数字だ。

石川の球速は最速でも140キロ台前半。
どちらかといえば"打たせて取る"タイプの投手であり、プロ10年間で奪三振のタイトルとは無縁だ。
本人もこの数字に、
「自分でもビックリ。球も速くないし、三振自体、取っているイメージがない」(日刊ゲンダイより)
とコメントしている。

なぜ剛速球を持たない石川が、これほど見逃し三振を奪うことができるのか。
伊藤投手コーチは、その秘訣を"四球の多さ"だとしている。

「石川の武器はコントロールと球種の多さ。でも、四球は多いんです。
防御率のタイトルを取ったとき(2008年)は四球の数が1試合平均2個台と多かった。四球が増えても、由規や増渕が出すような四球とは質や意味が違う。
バッターの視野を散らすことができる四球なので、(打者は)コースを突いた球を見逃して三振になる」(同)

ここまで19試合に登板してる石川の与四球は、リーグ7位の33個。
コントロールが持ち味の投手としては、やや多い印象だ。
ただ、見逃し三振3つを奪った2日の中日戦では5四球。
逆に見逃し三振がひとつもなかった9日の広島戦が1四球だったことから分かるように、四球の多さと見逃し三振数は比例している。
伊藤コーチが言うように、打者の視線を散らす"意味のある四球"となっているようだ。

2002年の入団以来、2007年を除いたすべてのシーズンで二ケタ勝利を挙げている石川。
たゆまぬ努力に裏打ちされた制球力が、彼の活躍を支えているようだ。
(2011年8月28日)
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