オリックス退団の田口が球団に不信感! ｢まさかこんな最後が来るとは｣

オリックスは13日､田口壮外野手が今季限りで退団すると発表した｡
来季の戦力構想から外れたもので､村山良雄球団本部長は､
｢指導者や球団のいろいろなポジションで対応したいと話したが､本人の現役への意志が強かった｡その気持ちを尊重したい｣(時事ドットコムより)
と説明｡
現役続行希望ということを踏まえ､球団ではセレモニーなどを行う予定はないという｡

1991年に関西学院大学からドラフト1位でオリックスに入団した田口は､シュアな打撃と堅実な守備で外野のレギュラーを獲得｡
イチロー､本西厚博との外野手トリオは当時､球界一の守備力と言われた｡
2002年にフリーエージェント(FA)で海を渡り､カージナルスなどでプレー｡
2006年にはカージナルスで世界一となり､自身もポストシーズンで2本塁打を放つ活躍を見せた｡
そして昨年､日本球界へ9年ぶりに復帰｡
怪我などもあり53試合の出場にとどまったが､ベテランとしてチームを引っ張ったことが評価され､契約を延長されていた｡

今季は右肩痛で出遅れ2軍スタートだったものの､5月に1軍へ昇格すると､交流戦では全体2位の打率.363を記録｡
しかしその後調子を落とし､8月29日に登録抹消｡
痛めた右肩の影響もあり一度も1軍に昇格すること無く､退団が発表された｡

田口はこの日､自身のブログを更新し､
｢明日､肩の手術を受けることになりました｣
と報告｡
｢手術をして、もとのように投げられるようになるかどうかはわかりません｡
けれど､後悔のないように､でき得ることはすべてやってみたいのです｣
と現役続行へ強い意欲を見せている｡

また､指導者としての誘いがあったと報じられていることについては､
｢そんなお誘いは受けていません｣
と否定｡
実際には慰留すらなかったとのことで､
｢まさかこんな最後が来るとは思っていませんでした｣
と球団への不信感をあらわにしている｡

日本球界に復帰した際､オリックスに"骨を埋める"覚悟だったという田口｡
思わぬ形で球団との溝ができてしまったようだ｡

(2011年10月14日)

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