ドラフトの目玉選手・菅野智之の苦悩 「原監督の甥だからできて当たり前」
今月末に迫ったドラフト会議の目玉選手、東海大学・菅野智之が16日に放送されたスポーツ番組『S1』(TBS系)に出演。
幼少期、巨人・原辰徳監督の甥であることに苦悩していたことを明かした。

神奈川県相模原市出身の菅野は小学校1年だった1995年10月、伯父・辰徳の引退試合を観戦。
「もの凄い観客の人があんだけ涙を流して、野球っていうスポーツはこんなに人を感動させられるものなんだな」(Sports Watchより)
と感じ、これが本格的に野球を始めるきっかになったという。

その後、軟式の少年野球クラブに所属し、ポジションは当時から投手一筋。
中学3年時には県大会で優勝し、関東大会でもベスト8に進出した。

しかし、その活躍の裏には知られざる苦悩があった。
菅野は当時の心境を、
「打って当たり前、抑えて当たり前みたいな。"あの子は原監督の甥だから、そういうことができて当たり前なんだ"みたいな。
小さい頃は本当に嫌で何でこんな思いをしなきゃいけないんだろうって」(同)
と明かしている。

それでも、原監督の妹で母・詠美さんの、
「こいつはすごいなって思って貰うしかない」(同)
という言葉で前を向いた菅野は、伯父・辰徳と同じく東海大学付属相模高等学校へ進学。
2年秋からエースとして活躍し、甲子園出場こそならなかったが、最速148キロの力強い直球はプロからも注目を集めた。

だが菅野は、
「原監督の甥だからプロに行けたと思われるのがイヤだったんです。大学で文句なしの実力をつけてプロに行きたい」(野球小僧より)
と東海大学へ進学。
今月1日の秋季リーグ・帝京大学戦でリーグ新記録となる通算14完封を記録し、誰もが認めるドラフトの目玉選手へと成長を遂げた。

運命のドラフト会議は10月27日。
"原監督の甥"から、"大学No.1投手"となった菅野がプロへの第1歩を踏み出す。
(2011年10月23日)
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