メジャー移籍確実のダルビッシュ､つい｢行きたくない｣と漏らした球団とは!?

今オフ､ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍が有力視されている日本ハム･ダルビッシュ有投手｡
一部報道では移籍を表明した場合､ヤンキース､レッドソックス､ブルージェイズ､オリオールズ､レンジャーズなど少なくとも5球団が入札に参加するといわれている｡

入札である以上､どの球団が交渉権を得るかは分からない｡
ただ､球界を代表するエースの"希望球団"は気になるところだ｡

『日刊ゲンダイ』によると､ダルビッシュが移籍先に求める条件は｢プレー環境｣と｢人間関係｣とのこと｡
この条件で見ていくと､ヤンキースとブルージェイズが希望球団として浮上してくる｡

ヤンキースは言わずと知れたメジャーきっての名門球団｡
毎年のように優勝争いの中でプレーできることに加え､トレーニング施設なども充実している｡
常勝を義務付けられているだけにファンの目は厳しいが､｢プレー環境｣という点で右に出る球団はないだろう｡
｢人間関係｣についても､唯一の日本人選手である井川慶の退団は確実｡
先輩との上下関係を嫌うダルビッシュにとってはプラス要因と言える｡

ブルージェイズも日本人選手は在籍していない｡
また､投手出身のジョン･ファレル監督は2006年から4年間､レッドソックスの投手コーチを担当｡
松坂大輔の良き相談相手として知られており､日本人投手への理解は深い｡
さらに､本拠地･ロジャースセンターはメジャーでは少ないドーム球場｡
天候に左右されない球場は､投球を安定させる上で大きなプラス要因となる｡

一方､ダルビッシュに"向いていない"球団はどこなのか｡
同紙によると､すでにダルビッシュはレンジャーズには｢行きたくない｣と漏らしているのだという｡

テキサス州アーリントンに本拠地を置くレンジャーズは､プレーオフの常連で､今季も2年連続でワールドシリーズに進出した強豪｡
6月から補強の最高責任者であるゼネラルマネージャー(GM)自らダルビッシュを視察するなど､獲得に最も熱心な球団とも言われている｡
それにも関わらず､ダルビッシュが同球団を拒否している理由は､本拠地･アーリントンの気候だ｡

乾燥した砂漠地帯が広がるアーリントンでは､春先から気温が30度を超える地域も珍しくない｡
夏場になると夜でも気温が40度以上になることに加え､ホーム球場は屋外｡
かつてレンジャーズに所属していた大塚は､
｢夏場はマウンドに立つだけでボーッとなる｣(日刊ゲンダイより)
と嘆いたほどだ｡

さらに､レンジャースには上原浩治､建山義紀と2人の日本人投手が在籍｡
ダルビッシュが｢行きたくない｣と漏らしてしまうのも無理はないだろう｡

果たしてポスティングを決意した場合､ダルビッシュを落札するのはどの球団になるだろうか｡

(2011年10月29日)

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