ヤクルト新助っ人・ロマン、人から弁当もらうほどのハングリー精神で活躍誓う!?
今月13日、ヤクルトは新外国人選手、オーランド・ロマン投手の獲得を発表。
昨季、台湾プロ野球・兄弟で16勝6敗の好成績を残した右腕は、
「台湾で残したような成績を日本でも残したい」(日刊ゲンダイより)
と意気込みを語った。

先発投手としての起用が濃厚だが、ヤクルトの外国人枠は林昌勇投手、バーネット投手、バレンティン外野手、そして新外国人選手のミレッジ外野手で埋まっている。
そのため、年俸2500万円の格安助っ人・ロマンの位置づけは先発ローテーションの谷間、つまりバックアップ要員だ。

ただ、ヤクルトの先発投手陣は万全とはいえない。
右腕エース・館山は今オフ、右手指血行障害を手術。
若手の由規、村中は昨季故障で離脱しており、1年間通しての活躍が計算できない状況だ。
台湾球界で確かな実績のあるロマンなら、先発投手陣の状況次第ですぐに1軍から声がかかるだろう。

台湾球界に詳しいスポーツライターの戸部良也氏も、
「起用法によっては活躍が期待できる」(同)
とロマンの潜在能力を高く評価している。

「昨季は203回3分の2を投げたようにスタミナは豊富。落差のあるチェンジアップもいい。精神面の強さもある。
(中略)兄弟の王光輝監督も『性格はまじめ。ハングリー精神もある。手放すのは本当に惜しい』と評価していました」(同)

プエルトリコ出身のロマンは、1999年にMLBドラフト31巡目でニューヨーク・メッツに入団するも、メジャーへ昇格することはなくマイナー球団を転々とした苦労人。
兄弟の王光輝監督が言うようにハングリー精神は強く、戸部氏はこんなエピソードを明かしている。

「昨年、台湾で兄弟を取材、球場の貴賓室で試合を観戦した。球団から弁当を頂戴したが、手をつけずにいたら、ロマンがやってきて『弁当をください』と言う。
その場にいた関係者は『ロマンは時々、ああやってゲストの弁当をもらい、試合後の夕食にしている。なるべく金を使わず、節約している』と言う。
人の弁当をもらうのは恥ずかしいことでしょうが、それもいとわない。ハングリー精神を感じました」(同)

ヤクルトの奥村国際担当いわく、かつて巨人で46勝を挙げたバルビーノ・ガルベス投手を彷彿とさせるというロマン。
粗暴な面は真似してほしくないが、ガルベス級の活躍で"ジャパニーズドリーム"を掴めるか。
(2012年1月22日)
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