不振で2軍落ちの中日・浅尾に先発転向プラン浮上!?
中日不動のセットアッパー・浅尾拓也投手が14日、不調のため出場選手登録を抹消された。

浅尾は昨季、リーグ最多の79試合に登板し、7勝2敗10セーブ45ホールド、防御率0.41という驚異的な成績でチームのリーグ連覇に大きく貢献。
MVPのほか、先発登板が一度もない投手として初めてゴールデングラブ賞を獲得するなど、まさに大車輪の活躍を見せた。

しかし、今季は安定感を欠き、21試合目の登板となった13日の広島戦で今季6失点目。
79試合に登板してわずかに5失点だった昨季を早くも上回った。

1軍に定着した2008年以降、不振による2軍落ちは初めてとなるだけに、浅尾は、
「1年間1軍を目標にやってきたので悔しい気持ちはあります」(デイリースポーツより)
とコメント。
権藤投手コーチは無期限での2軍調整を容認しているが、
「決めるのは僕じゃないですが、なるべく早く戻れるようにしたい」(同)
と早期の1軍合流を目標に掲げた。

ただ、本調子を取り戻すためには十分な休養が必要となる。
関係者の間では、ここ4年間で262試合に登板した"勤続疲労"が不調の原因という意見が圧倒的に多い。
とにかく、2軍では闇雲に投げ込みを行うのではなく、酷使してきた肩を休ませることが先決なのだ。

そんな中、浅尾の負担を少しでも軽減させようと、先発転向プランが浮上。
チーム関係者によると、これに最も積極的なのが、他ならぬ権藤投手コーチだという。

「キャンプ前に先発転向プランをぶち上げたのが、他ならぬ権藤投手コーチだ。これはリリーフに強いこだわりを持つ浅尾が断って実現しなかったものの、権藤さんは『このまま浅尾に負担を強いては酷。彼の野球生命も心配』という考え方を変えてはいない。手を打つかもしれない」(日刊ゲンダイより)

入団当時は先発として期待され、3年目の2009年には開幕投手も務めている浅尾。
適正は問題ないだけに、代わりのセットアッパーさえ見つかれば、先発転向の可能性は十分にありそうだ。
(2012年5月19日)
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